【持参する必須物品はこれ!】在宅医療の”3種の神器”

今日も運転気をつけていきましょうか・・・

 

こんにちは、皆さんの仕事上の”三種の神器”って何になりますか?自分が病棟勤務の時は、ペンライト、t-PAの判定確認ノート、PHSでしたが、場所が変われば必要なものも変わります・・・在宅で働いている現在は以下のものが一番大事な、欠かせない3つの”神器”となっています。

一つ目はこれ↓

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はい、ノートPCです。当院医師は全員レッツノートの20時間近くバッテリー持ち、かつ軽量のタイプのものを使用しています。防水で堅牢なはずですのであんまり壊れることないはずなんですが、365日使用していると結構トラブルあります。なのでほぼ2年おきくらいに買い替えてます。中身は電子カルテで所見を書き込んだり、患者情報などの情報参照、他の医師や看護師、SWとの掲示板を利用したやりとり等による随時情報共有など行っています。車中でも細切れの時間見つけてブログ書いたりメール送ったりしています。車中や患家ではほぼつけっぱなしですし、これがないと訪問診療はまず無理ですね。

二つ目はこれ↓

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サチュレーションモニターです。血圧計より断然重要度が高いって個人的には考えていますが皆さんいかがですか?呼吸状態に関しては胸郭の動きや呼吸補助筋の動き、口唇などである程度は自分でも身体所見はとれるように思えますがやっぱりこれがあるのとないのとでは判断の質が全く違ってくると思います。あればこの患者さんは在宅で粘ってもいけそうな患者さんか、それとも入院して治療した方がメリットのある状態なのか、きちんと判断できるようになりますよね・・・?それとももしかしてエコーの方が重要って方もいますかね?

三つ目はこれ↓

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スマートフォンです。クリニック内の連絡であったり他の病院への電話はもちろんですがメールの確認、褥瘡を写真でとって保存したり、はたまたルート検索したりとマルチな機能があるためこちらもかかせないものとなっています。在宅の現場で使用に耐えうるICTがこれからもドンドン増えてくれるといいですね。(個人的にはドローンとかも在宅医療の現場で使えないか試してみたいと思っているのですがこちらはハードル高そうですね)

そんな感じで意外かもしれませんが在宅の現場ではデジタル機器がないともう(効率的な)仕事はできない状況となりつつあります。機器は徹底的にデジタルで、診療はどこまでもアナログでやっていきたいと思う今日この頃でした。(ちなみに訪問看護になると3つ物選べって言われたら何になるんでしょうかね?うーん、今度看護師さんに聞いてみたいと思います)

 

さて本日の医療ニュースはこちら、ヨミドクターからです。記事にある通り在宅医療についてはきちんとその実情を患者さんに知ってほしいですね。今はあまりにも啓蒙されておらず帰れる人も帰ってきていないと思いますから・・・・

終末がん患者の療養実態、厚労省が大規模調査へ https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20170131-OYTET50028/

厚生労働省は、終末期のがん患者の療養の実態を把握するため、遺族を対象にした初めての大規模調査に乗り出す。

患者の心身の苦痛を和らげ、穏やかに最期を迎える方策を探るのが狙い。2017年度に予備調査を行い、18年度以降の本格的な実施を目指す。

調査は国立がん研究センターに委託し、人口動態統計のデータを活用しながら、患者団体と協力して進める。人生の最終段階を迎えた患者のつらさや、自宅や病院などどこで最期を迎えたいと希望したか、希望通りにならなかった場合の理由などを、遺族から聞き取る。

これまでも、国の支援で患者の遺族への調査は行われてきたが、拠点病院の患者などに対象が限定され、人数も2500人ほどだった。そのため国の有識者会議で、対象を広げた調査を求める声が出ていた。

がん経験者たちを支援するNPO法人「HOPEプロジェクト」の桜井なおみ理事長は「患者にとって大切な人生の最終段階の実態はあまり分かっていない。苦痛を取り除く緩和ケア、在宅医療の実情などを把握して、患者が望む最期を迎えられる社会作りを進めてほしい」と話す。

 

 

今月は在宅でのお看取りが15人となりました。一人でも多くの人が自宅に帰れるように来月も頑張りたいと思います。地域、病院の外で自分の力で活動してみたい医療者の人いましたら是非ご連絡ください。


在宅患者さんが病状変化したとき

今月も残り2日・・・・月がかわったらレセプト業務ですね・・・

 

こんにちは、当院は西28丁目を北5条通りに沿って西高の方に上がってきてもらったところの1本脇道のところに診療所があります。人通りはやっぱり朝となると通勤の社会人や通学のお子さんとかが大挙して移動しています。そんな中で訪問診療でちょこちょこと地元を動いていると1日に1回は必ず救急車のピーポーピーポーっていう呼び出し音、聞くような気がします。近所の保育園に預けている自分の3男も、よく耳にしているせいか救急車の音のマネはかなりうまくなっています・・・・・

さて在宅患者さんが病状変化したとき、訪問診療にあんまり馴染みのないケアマネさんであったり、在宅の事情を知らない退院支援の看護師さんであれば「体調変化したときはまずは救急隊ですね!」とかって言われること、いまだにたまにあります。どこもそうだとは思いますが「いいえ、まずは状況により判断しますのでこちらの方に電話ください」と必ず伝えるようにしています。実際在宅患者さんは24時間医師に直接つながる携帯電話の番号でっかく書いてお渡ししていますし、その月の当番医の表もこんな感じで作成し毎月お渡ししています。

↓これ以外にもおっきな電話番号の紙、電話近くに貼っています。

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自分達は電話頂いた状況により①すぐに往診して対応②様子見でよさそうな場合は様子見てもらい数時間後や翌日に体調確認③往診もしないですぐに病院に行った方がいい場合は救急要請して病院へ搬送(この時は病院医師と電話でやりとりし診療情報提供書などをファックスします)、などなどの対応を検討していきます。もちろんご自宅での看取り対応の場合はそれに準じた対応をしていきます。こんな感じで常に携帯もって待機しているんで、何かあったら救急車っていう考え、在宅の患者さんでは不要だと思います。でもそうは言ってもパニックになった患者さんとか救急車呼んで気づいたら入院していたとかってこともままありますね・・・・

病院勤務の方いましたら少しでも在宅に帰ること迷っている患者さんいたら是非「帰っても大丈夫、24時間医師も看護師も対応はしてくれますから」って背中押してあげてください。救急車よりは遅いですが往診しますし、必要に応じた対策しますんで大丈夫ですよ。

 

さて本日の医療ニュースはこちら、m3よりです。同じような救急の記事でしたので掲載します。高齢化がすすめばこのような事はおそらく日常茶飯事になりますね・・・・高齢でそのまま手を尽くさないなら自宅で看取るっているのもひとつかと思いますが・・・難しい選択ですね。

m3.comより https://www.m3.com/news/general/498427

 

搬送20分後「ご臨終です」 救急現場に高齢化の波 「私たちの最期は」「救命のジレンマ」

その他 2017年1月30日 (月)配信共同通信社

 

 

昨年12月上旬。師走の東京を夕闇が包み始めた午後4時40分、都内有数の高度救命救急センターを備える帝京大病院(板橋区)に救急搬送を知らせるアラームが響いた。

「82歳男性、心肺停止」。医師や看護師らが処置室で受け入れ準備に取り掛かる。5時15分、救急車が到着。救急隊員が男性を乗せたストレッチャーを車から降ろし、処置室に運び込んだ。

「いち、にい、さん、しっ」。踏み台の上に立った男性医師が前かがみになり、重ねた両手を男性の胸に伸ばして心臓を強く圧迫、心肺蘇生を試みる。連続30回。医師が一度手を止めると、周囲に張り付く医療スタッフ約10人も一斉に心電図モニターの画面に目を凝らす。「まだだ」。医学部の男子学生が心臓マッサージを交代した。

別の医師が枕元に立ち口を開かせ、直径7ミリ、長さ24センチのチューブを入れる。気道を確保するための気管挿管だ。「カルチコール入れます」「アドレナリン1本打ちました」。スタッフが次々に薬剤を投与し、ベッドの周囲に並ぶ医療機器やさまざまなコードの間を縫うように動き回る。

だが回復の兆しはない。現場の指揮をしていた医師、藤田尚(ふじた・たかし)(54)は言った。「もう厳しい」。待合室にいた妻らを処置室に呼び入れ、時計に目をやり、静かに告げた。「午後5時36分、ご臨終です」。搬送されてきてからわずか約20分の出来事だった。

男性は前日から体調が悪く、この日は吐いたものを喉に詰まらせたらしい。異変に気付いた家族が救急車を呼んだ。

男性の死因は不詳。医師法に基づき、検視のため警察に届け出なければならない。「このあと警察が来ますからね」。看護師が伝える。妻は何が起きたのかのみ込めないような表情で、家族に支えられながら処置室を後にした。

救命救急センターは、突発的な病気やけがに見舞われた重症患者を救うのが本来の役割だ。総務省消防庁の統計では、救急搬送されるのは約20年前まで現役世代が中心だった。だが加齢で心身の機能が衰えた高齢者の搬送も徐々に増え、2015年に全国で搬送された548万人のうち65歳以上は310万人に上る。

帝京大病院センター長の医師、三宅康史(みやけ・やすふみ)(57)が言う。「救命救急の現場にも高齢化の波が押し寄せている」(敬称略)

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増え続ける高齢者の救急搬送。救命とみとりのはざまで葛藤する医師たちの日々を追った。

 

 

 

明日は1月最後の日ですね。在宅に従事している衣装者の皆さんも事故のないようにきをつけて運転してくださいね・・・


「緩和ケア」があたりまえの世の中になるように

当院が参加するとかは関係ないですが、緩和ケア関係の市民イベントのお報せです。

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2月5日に札幌ファクトリーで上記イベントあるようです。内奥は記載されているのですが在宅分野って誰か担当するんでしょうかね?まさかこの時代に誰も在宅の部分に言及しないってことはないと思いますが・・・・・・当院は特に癌の緩和ケア専門の診療所ではないですがそれでもたくさんの、色んなステージの癌患者さん、診ています。一般の在宅の診療所、かかりつけの診療所の方が大病院よりも、より患者さんの生活に密着した、親身な緩和ケア提供できるんですよって知ってほしいんですがね・・・・というわけで興味のある方はご参加してみてください。

 

 


在宅医療に取り組む病院は増えそうですね

雨よりは今日みたいな雪がしんしんと降る方がいいですね、でも運転は気をつけましょう・・・・・

 

こんにちは、昨日は当院の診療所の新年会でした。自分は診療終了が少し遅くなったためちょびっとだけ遅れてしまったのが残念ですが、外の寒さを吹き飛ばすような活発な会が楽しく開催できました。小串先生や看護師さん、事務の方も、お子さん連れでも参加してもらって懇親を深めたと思います。

↓会の様子です。地元宮の森で!と考え28丁目の地下鉄すぐ横の居酒屋さんで行いました。

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こんな場だからこそフランクに話せることもあるし、また仕事以外の生活面のことなども色々聞くこともできました。年の初めに相応しい楽しい会開催できてよかったです・・・次は3月4月の送別会、歓迎会ですね、診療所の雰囲気、またどこかでお伝えできればとも思います。

 

さて本日の医療ニュースはこちら、在宅医療をとりまく情勢の変化についての記事二つです。これまで全国的にも在宅医療は診療所が中心となって積極的に取り組んできたと思いますが、これからは在宅医療に取り組む病院は増えそうですね。病院が在宅を行う=外来も在宅目線になると思うので、中小の病院が在宅に取り組んでくれるのは基本的には患者さんにとって好影響があるとは思います。レスパイト入院とかもスムーズにいきそうですし・・・ただ札幌でもそうですが、病院からの訪問診療であったり訪問看護ってどうしても何かあったらすぐ病院へ入院、ってことになってしまうことが多いのではないかなと思います。病状変化時の対応や症状緩和なども含め在宅でできることはぎりぎりまで在宅でやってあげたいって考えている自分としては、もし中途半端な考えで病院が在宅をやるのであればそれは患者さんにはデメリットとなってしまうかなと考えます。皆さんはどう思いますか?

 

矢野経済研究所より http://www.yano.co.jp/press/press.php/001647

プレスリリース 民間中小病院の経営状況に関するアンケート調査を実施 PDFはこちら http://www.yano.co.jp/press/pdf/1647.pdf
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m3.comより https://www.m3.com/news/iryoishin/497825

「病院の在宅医療にガイドラインを」、日病協

神野氏「在宅医療は費用覚悟で議論すべき」

 日本病院団体協議会代表者会議の議長を務める神野正博氏(日本社会医療法人協会副会長)は1月26日、同会議後の会見で、病院が在宅医療に乗り出すことについて、地域医療構想調整会議で議論する際に用いる「在宅をやる病院はこうあるべしという、何らかのガイドラインが必要ということで一致した 」と報告した。

1月18日に開催された社会保障審議会医療部会で、日本医師会副会長の中川俊男氏が「医療機能の役割分担」「在宅医療」に関する議論の中で、「大学病院あるいはその分院、地域の基幹となる公立病院等が、在宅医療をやる動きが出てきている。医療の機能分化と連携を考えると、役割が違う。“草刈り場”のように、在宅医療に取り組むことは、地域包括ケアシステムの構築と逆行する」と指摘(『医師確保対策は“未定”、医療計画の「作成指針」』を参照)。

神野氏は「公立病院がやっていいか悪いかは、本来ならば調整会議で議論すべき。地域の事情があり、公だから、私だからと決めるのは多少問題がある」と指摘。同会議の議論は「三次救急医療病院ではどうか、地域医療支援病院はどうか、特定機能病院はどうか、その分院はどうかという切り口はあるだろう段階」と説明した。

2017年度から議長に就任することが公表された同会議副議長の原澤茂氏(全国公私病院連盟常務理事)は、ガイドラインは必要としつつも「地域によって違うことを念頭に置くべき。金太郎飴みたいになるのはおかしい。大きな病院の中でやらざるを得ない地域もあるし、大都会の大病院がやるのはおかしいということになるかもしれない。地域による差があって当たり前で、地域の調整会議で担うべき」と述べた。

2018年度の医療・介護報酬同時改定に向けて神野氏は、「多くのデータが出ているように、施設に比べて在宅医療が金銭的に安いわけではない。今後決められた診療報酬の中で、入院医療と増え続けていく在宅医療をどういう割合にするかが大きな関心事になり、それは介護保険の在宅との絡みもある。在宅医療にはそれなりにお金がかかることを覚悟の上で、議論を進めてもらいたい」と主張した。

 

 

 

少しでも在宅医療をとりまく状況が良くなればいいですね!


在宅医療に興味のある医療者の方募集しています

在宅医療に興味のある医療関係者の方いましたら是非ご連絡ください。現在以下のスタッフを募集していますので一緒に宮の森を中心としたコミュニティに貢献していきませんか?在宅は正直病棟よりも大変ですがその分やりがいは十分ありますよ。

 

①医師

②訪問看護師

③訪問看護ステーション管理者、および管理者候補

④SW

 

詳しくはhttp://www.imai-hcc.com/recruit をご参考にしてください。連絡まってまーす


在宅医療が必要な患者さんが当院に紹介になった場合の対応について

あっという間に1月も終わりそうですね・・・

 

こんにちは、今日は在宅医療が必要な患者さんが当院に紹介になった場合、どのように医師やSWが対応しているのか簡単に紹介したいと思います。

当院に患者さん紹介してもらった場合、病院からであろうがケアマネさんであろうが訪問看護からであろうが、まずは3人のSWのうちだれか1人が担当となるところから始まります。その上で紹介元からその方の医療面での現状や困っていることの確認、生活面での問題点の共有、必要なサービスが導入されているか、金銭面の問題や家族の方の支援状況等々多方向からの情報を確認します。

その後ある程度情報がそろい、この患者さんは訪問診療が必要だ!と判断されたところで朝の医局会にて医師と診療同行の看護師さんに患者さんのブリーフィングをしてもらっています。その場では再度多方面から問題点の抽出と基本的な診療方針をある程度相談、その後初診の日程調整となります。この過程の中で、訪問診療の適応ではなさそうな人は通院を継続してもらうように紹介元にお願いしたり、訪問診療ではなく生活支援のために訪問看護の介入をまずは進め、その後医療面でのニーズが上がったときに診療を導入すべきと判断することもあったりします。ただできる限り困難症例や行政が困っているような患者さんなどは積極的に診察するようにしています。

このプロセスの良い点は①必要な情報をきちんと収集、評価できる②診療所内の医師や看護師、SWなどの医療者の共通理解が図れる、などがありますが逆に欠点としてはどうしても患者さんの受け入れの判断に時間がかかることとなっています。なので当院では即日に診療の可否を判断しなければいけない癌の患者さんなど、時間がない患者さんに限ってはいる医者の判断ですぐに受け入れの判断を行うようにしています。その後SWから紹介元に連絡、退院時カンファや外来カンファ、もしくはSWによる事前面談などを経て診療となります。

こんな感じで大体すすみますが、皆さんのクリニックやステーションでは新規の患者さんの受け入れ、どのようにしているのでしょうか?色々なやり方、多分あるかと思いますが当院の方法が参考になればと思います。

 

 

さて本日の医療面のニュースはかかりつけ医の制度についてです。大病院受診時の定額自己負担はもう導入されているので皆さん良く知っていると思いますが(かかりつけ医からの紹介状ないと原則自己負担が実費でかかる)、このかかりつけ医制度、あと2,3年でさらに診療所レベルまでそうなるのはまず間違いありません。(えぇ、かかりつけクリニック以外のクリニックは気軽に受診できなくなりますよ)実質的なフリーアクセスの制限が既に議論になり、その後形(制度)になった場合、市中のクリニックはどうなるでしょうか・・・・・皆さんはそのようなこと予想できていますか?

↓↓一応資料は以下の通り、図をみてみてください。

第103回社会保障審議会医療保険部会資料 資料1-2 「経済・財政再生計画 改革工程表」等に係る平成28年末検討期限の事項への対応について より http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000149602.pdf

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この中で特に2枚目中断の「かかりつけ医以外を受診した場合の定額~」が絶対この2,3年後には制度化されると思います。その時に必要とされるクリニックってどんなクリニックだと思いますか?医療の本質は変わらないですが制度の変遷は必ずどの時代でもくるのでそれに対応しつつ地域に密着したクリニックとなっていきたいですね。

 

午後は雨がやむといいですね・・・


非薬物的な治療やケアについて

週末は札幌の天気はどうなるでしょうか・・・・・・

 

こんにちは、連日訪問診療続けていますが自宅でのお看取りも最近はほぼ2日に1回はあるように思います。これだけ連日に看取りがあると看護師さんや家族の方と一緒に行うエンゼルケア、だいぶうまくなったなって自分でも感じます。皆さんのクリニックやステーションでは何かエンゼルケアの決まりはありますか?当院は各先生にこうしてくださいっていう決まりは特にないですが、言わなくてもどの先生も家族の方や看護師さんと一緒にケアをすることが多いです。その際に自分はできるだけ家族の方によく頑張りましたねってことを繰り返し繰り返し話すようにしています。ご家族とのケアの時間は30分程度ですが看取り後の貴重な時間を一緒に過ごすのは在宅医ならではですね。

 

話は変わりますが最近の自分の認知症患者さんの診療ですが、いかにして薬をださないで治療をするのか、を意識して診療するようにしています。たとえば認知症の患者さんが夜中に徘徊する場合・・・・・普通の外来なら自宅で夜間に徘徊→陽性症状の悪化と判断→グラマリールやセロクエルやリスパなどの投薬→過鎮静etc、などとなることが多いのではないかと思いますが、自分は患者さんが自宅で夜間に徘徊しているのならばまずは家族の方に最近はこう聞いています。”夜間歩いて困ることって何かありますか?”と。大抵夜中に歩くと気持ち悪い、不安だ、とかって一緒に生活している家族の方がどう対応していいか迷うことがおおいのが現実ではないでしょうか。自分はその場合には患者さんにはできるだけ薬はださずに家族の方に”夜間に自宅内で徘徊している分には困る人、家族の方以外にはいないと思います。家族の方の考え方次第で薬のない生活は可能なんですよ”って話しています。もちろんあまりにも陽性症状が強い場合にはその対応では難しいですが、ある程度ケアする人の気持ちのもちよう次第でいくらでも薬の必要ない生活ってできると思います。またある患者さんは絶えず口に手がいってしまい口腔内の炎症がひどい方もいました。その方の対応も陽性症状の悪化だから!っていって薬をだすのではなく、最終的にはご家族の方と色々知恵を出し合って、手が口にいかないように、その方が昔から気に入っていた手芸の道具を手の届く範囲に置いておいて、そちらの方に注意をむけることで手が口の方にいかなくなる→口腔内の状況改善って対応した人もいました。

もちろん中にはきちんと薬をださないといけない人もいますが、こんな風に、家族の方の対応でできることを説明したり、または非薬物的な何かしらの工夫での対応を家族の方と一緒に考えるプロセス、結構楽しいです。それがうまくいった場合は”あぁ、病院にいたときはこんな治療の方法は思いもよらなかったな””在宅医となってから自分の中で投薬以外の治療の引き出しがどんどん増えてきて楽しいな”って心底思います。今までもそうですが、これからも認知症の患者さんに限らず癌の患者さん、老衰の患者さんなど非薬物的な治療の選択、自分でもてるように頑張っていきたいと思います。皆さんは非薬物的な治療やケアの方法、どれくらい選択肢として持っていて、使えますか?自分が在宅のこと本当に基礎から色々教えてもらった訪問看護師さん市内にいますが、その人、本当に達人レベルで色んなケアの方法知っています。皆さんの近くにもそんな勉強になる方、いるといいですね。

 

さて明日は法人の新年会です。ブログでも風景紹介できればと思います。今日はこの辺で・・・


和田先生、お疲れ様でした!~市民向け健康講座 at 北海道医療センター

本日、市民向け健康講座が北海道医療センターに開催され、当院の和田医師から発表させていただきました。(院長が前回告知していたものです)

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一般市民の方向け、ということではありましたが北海道医療センターの各職種の方も大勢お集まりくださり、50名くらいの方にお話しさせていただく機会になりました。お集まりくださった皆様、ありがとうございました。

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↑「在宅緩和ケアってなんだろう?~私たちの行っていること~」と題しまして1時間たっぷり在宅生活について、地域で支えることについて、人生の最期をどのように考えるかについて、当院での取り組みについて、紹介することが出来たと思います。

当院は疾患や年齢に偏りなく、幅広く患者様の対応をさせてもらっていますが、やはりそれぞれの個別性を重要視し、最期までご自宅で生活される方、その経過の中で病院や施設に入院・入所される方、その過程の中でも様々な思いや希望に寄り添った医療を展開しています。そんなスタイルについても、実際の事例の紹介を通して触れて頂けたのではないかと思っています。

中には僕自身も対応に関わった患者様の紹介もあり、その時のことを思い出しては思わず目頭を熱くさせてしまいました。

その他、近年の在宅医療にまつわるデータや国の示す指針、それに対して当院クリニックとしてどのように考え・行動していくべきなのか、僕自身も改めて考えさせられました。(ピコ太郎が出てきたときは吹き出しそうにもなりましたが(笑)、とてもわかりやすい例えでした。次の機会もきっとあるでしょうから詳しいことは秘密です。)

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最後の質疑応答は、急な別件対応も出てしまい途中聞くことが出来なかったのですが、聞いてくださった皆様の心に残るような講演であったならば嬉しい限りです。

和田先生、お疲れ様でした!明日の新年会で労をねぎらいたく思います!

そして北海道医療センターの担当者の皆様、今回声をかけてくださりありがとうございます。またぜひ機会を作って頂ければ幸いです、よろしくお願いいたします。


市民向け講演会のお報せ

突然ですが市民の皆様むけに在宅医療、在宅緩和ケアのミニ講演会をしますのでそのご報告です

1月26日(木)13時30分から1時間程度、北海道医療センター5階大会議室にて当院の和田先生が在宅緩和ケアについて講演会されます。内容に関しては在宅医療ってなんだろう?っていう基本的なところから始まり在宅の緩和ケアは何が可能か?病院とはどう違うのか?在宅でしかできないことってなんだろう?”死”を意識したときに最後の住まいや過ごし方、どのように考えたらいいだろうか?といったことに関して知ったり、また考える機会になる内容だと思います。和田先生に先にスライド見せて頂きましたが・・・・・・最後の方は事例を通して在宅での看取りを考えるのに特にいい話だと思います。

在宅医療について、また在宅医療を行う医療者が何を考えて(病院よりわざわざ体力的にきつい)在宅医療をしているのかもよく理解できるので絶対参加してもらって損はないなと思います。

 

26日木曜日、医療センターにて多数の方のご参加をお待ちしております。

 

告知が遅くなりすみませんでした。医療者や介護者の方の参加もお待ちしています。(https://www.hosp.go.jp/~hokkaidomc/event/people.html 参照してください)


今日も減薬の日々・・・

最近の連日の札幌の寒さと降雪、なんなんでしょうか・・・・

 

こんにちは、本日は薬の話題を少し・・・在宅に帰ってくる患者さんの多くの方がやはり結構多種類の薬を服用されています。5種類くらいはざらにあって、多い時は10~20種類近く服用していることもあります。そうなると大抵退院後に自分達が聞かれることは「この薬の中でどれか減らせるものはないんですか?」ってまずまっさきに問われることが最近多いような気がしています。いわゆる”ポリファーマーシー”の状態です。自分としては退院後いきなり10→5種類くらいまで薬を減らすことは難易度が高いので「まずは用法を整理してみませんか?」と伝えています。

本来なら1日3回で飲まなければいけない薬・・・・正直お年寄りの生活サイクル考えると全くもって難しいです。たとえばある程度ADLが低下している方であれば8時起床→9時~10時くらいに1回目の食事→食後ベットで寝る→昼は食事はあまりとらずに軽食→5時くらいから食事→7時から8時くらいに就寝、とかってリズムの人であれば正直3回服薬するのって結構ハードルが高いです。薬の服用回数はその人の生活リズムを診てから決めるっていうのが本来的にはあるべきだとは思いますが、現状の外来や病院では薬の服用回数が3回って決まっているからそれに合わせて生活リズムを整えてくださいっていう考えが主流となっているような気がします。

結果として多量の残薬・・・・・医療経済的にももったいないし、その状態なら服薬管理って全然できていないですよね、それなら少ない服薬回数できちんと服薬してもらう形にした方が絶対いいに決まっています。皆さんそう思いませんか?と思いつつ今日も減薬の日々・・・・・

服薬回数とか薬の減薬の評価とかって現在訪問診療医がしていることが多いと思うんですが(看護師さんに協力してもらい評価してもらいつつ)将来的には是非是非薬剤師さんに患者さんの生活面をみてもらいって協力してもらいたいですよね。薬剤師さん早くもっと在宅に出てきてほしいです・・・・

↓そうすればこんな服薬は高齢者には絶対になくなりますよね(ネットから画像拝借しています)

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ということで今日は最後に南区のケア連絡会の広報をして終了です。一般の方も参加可とのことでしたので興味ある方は是非ご参加してみたらいかかでしょうか。

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参加しないんですかって?えぇ、最近南区の方にも良くいくので参加してみたいんですが、6日って診療所の事務業務の一番忙しそうな月の頭の時なんでまず難しいでしょうね・・・・・・できればレセプト確認あたりの日は外してほしかったです・・・でも内容は面白そうですよね