公開日:2016年02月08日

在宅でのCADD使用について

癌末期の患者さんのみならずALSの患者さんなどにも、呼吸苦や疼痛の緩和のためにオプソやモルぺスなどのモルヒネ製剤は結構使用することは皆さんあるのではないでしょうか。当院ももちろんそうですが、いざというときは結構在宅ではCADDを使用することが多いです。当院でのCADDはPCAが使用しやすいスミスメディカルのLegacyを使用しています。

図1

こんな機械です。(先日当院にあるうちの1台が故障したため修理にだしました。修理代高いです・・・・)

病棟で投薬加療を行う場合は経口や貼付剤がメインとなると思いますが在宅では少し状況が違います。充分な介護者がいない場合や、いても座薬等が使えない場合も結構よくあります。もしくは認知症で服薬したかどうかもよくわからないこともままあります。イレウスで薬飲めない人、痛くなったら在宅でアセリオやロピオンの注射ができるか、といったらできなくはないですが医療者の負担が大きくなります。

この機械を使う一番のメリットは①きちんと麻薬が投与できていることが確認できること(さっき書いたように認知症の患者さんやご家族も認知症だと、服用したといってもしていないことよくあります。)②訪問看護がいかなくてもレスキューがボタンを押すのみで薬剤投与ができるためほとんどの患者、家族が十分使用することができること。結果として医療者が訪問しなくてもよくなり負担軽減にもつながっていると間違いなく思っています。

欠点としては①カセットもいれるとそこそこの重さになるため嫌がる人もいる②繋がれている感がある、認知症の人には使用が難しいことも③機械の操作になれている看護師さんがいないと結局何かあったら医師が呼ばれてしまうため、訪問看護師さんにも覚えてもらう必要あり④薬剤師さんの協力が必要⑤高価、などでしょうか。

在宅で使用してみたい医療者の人、困ったことがあり相談したい在宅医療関係者いたら気軽にご相談ください。札幌市内で必要なら使用していなければ貸し出しもしますので。ではでは

 

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