公開日:2015年10月03日

死亡診断書の交付は看護師さんの仕事?

まずは毎日新聞の記事から抜粋させてもらいます。http://mainichi.jp/select/news/20150929k0000m040088000c.html

死亡診断書:交付要件緩和へ…規制改革会議

毎日新聞 2015年09月28日 23時10分

 政府は、在宅でのみとり環境を整備するため、医師による死亡診断書の交付要件緩和の検討を始めた。28日に開かれた政府の規制改革会議のワーキンググループで決定した。自宅などで療養中に亡くなった患者の死亡診断書を交付するためには、原則として医師が直接診察を行う必要がある。このため、医療機関が少ないなどで医師の迅速な診察が困難な地域では、患者が在宅療養を望みながらも死亡時に備えて入院したり、診察のために遺体の長距離搬送や長期保存を行ったりするケースがあり、遺族の負担が大きいとの指摘がある。これらの指摘を受け、ワーキンググループは、医師が直接診断せず、看護師が代行できるようにするなど要件緩和を検討。在宅や、医師が常駐しない介護施設での死亡診断書の交付の仕組みを見直すこととした。関係機関へのヒアリングなどを行い、来年6月までに詳細を取りまとめる。

 

基本的には在宅で看護師ができることは増やしてもよいと自分は思っていますがこれは筋が違うのではないかと思っています。看護師の本来業務とはなんでしょうか。看護とは”患者に慈愛をもって、生きていくために(生活するために)必要なケアを全人的な視点から提供すること”ではないでしょうか。死亡診断書を交付することが看護業務とは正直???です。本来診断書は医師が交付すべきと考えますし在宅における他職種連携とはお互いの役割を尊重することから始まります。医師が在宅医療の場にいない、もしくは対応する医師が少ないから、といった理由で看護師に診断書を、というのは考え方がおかしいと思います。国は規制緩和をする前に医師が在宅ででるように政策誘導すべきではないかと自分は考えますが皆さんはどう考えますか?看護師さんの本来業務の質を高めることが在宅の現場では今もっとも必要とされていることです。現場の実情を知ってほしいですね。