公開日:2015年08月26日

脳梗塞になったら入院は絶対必要?

最近はかなり寒くなってきましたが7月から8月にかけては記録的な暑さでしたね、80歳以上の患者さんはかなり食欲もおちたし体調変化したのではないかと思います。

そんなある暑い日、診療所近くの患者さんで90代の方が立てなくなったとの事で臨時で往診してきました。軽い左麻痺があり脳梗塞が疑われます。

しかたないね、検査や入院でもしようかと話しましたが、御本人はこのまま自宅にいたいとのこと。たしかに幸いADLが落ちていますが福祉用具などの用意で環境は整いますし、リハビリに関しても毎日特別指示書での対応で訪問リハが可能だなと・・・・御家族とも相談しましたが治療は抗血小板薬とリハビリ加療メインで在宅で経過みていくこととしました。

今日の診察で様子みてきましたが発症から1ヶ月以上がたちましたが訪問看護、リハの継続だけでかなりADLが改善していました!入院しなかったせいか認知症の進行もないですし、患者さんもいい笑顔でした。いままでは脳梗塞=即入院と考えていましたが、実は高齢者の脳梗塞は入院しないという選択もありなのかも・・・と考えさせられました。一つ一ついい経験になっています。

ただこんなに利用価値のある訪問看護特別指示書、一般外来ではあんまり活用している病院、診療所の先生少ないですね。患者さんみている訪問看護師さんが必要なときは特別指示書!って主治医の先生にもっとアピールしてくれればなぁと思います。

入院しない脳梗塞の人にはリハビリ含めた特別指示書、便利です。