公開日:2026年10月06日

「数字が大事なんですか?診療の質が大事なんですか?」という問いについて

こんにちは、札幌のかかりつけ医&病棟医&在宅医@今井です

今日はよく医療者の皆さんからでてくる問いに正直に答えてみようと思います。

この問い、上司にしたことありませんか?

医療機関を経営していると、こういう問いかけをされることがあります。

「結局、数字が大事なんですか?診療の質が大事なんですか?」

スタッフから聞かれることもあります。経営や数字の話をすると「なんか商売っぽい」という空気になることもある。「医療なんだから、数字より質でしょ」「提供する医療が全てでしょ!」という感覚を持っている医療者は、少なくないと思います。

今井の答えはシンプルで

質と数字、どちらも大事で背反するものではない。両方を同時に満たすことが必須ですよ。

です(^^♪

「質さえよければ数字はいらない」は成立しない

まず「診療の質さえ高ければ、数字は気にしなくていい」という考え方について。

これは残念ながら成立しないですよね。

どんなに素晴らしい医療を提供していても、経営が成り立たなければ法人が続きません。スタッフに給与を払えなければ、良い人材は離れていく。設備が老朽化しても更新できない。研修にお金をかけられない。

「医療の質を維持するための財源」が、数字です。

数字を軽視することは、回り回って「患者さんへの医療の質を下げること」につながります。

「うちは数字より質を大事にしている」と言いながら経営が苦しい法人は、結局スタッフが疲弊し、質も下がっていく(&スタッフの待遇も悪化してく)——今井はそういうケースを何度も見てきました。

「数字さえよければ質はいい」も成立しない

一方で「患者数が多ければいい」「売上が上がればいい」という数字だけの発想も、在宅医療では通用しません。

在宅医療は「その人の最期まで関わる」医療です。患者さんとの信頼関係が全てのベースになる。質の低い医療をしていれば、患者さんは離れる。ケアマネさんからの紹介が止まる。口コミで評判が落ちる。結果として数字も下がる。

在宅医療では「質が数字を作る」という側面が、他の業種より強くあります。

数字は「質の結果」であり「質を守るための手段」

今井が思うのは、この2つの関係はこう整理できるということです。

質の高い医療を続けることが、良い数字につながる。

良い数字を保つことが、質の高い医療を続けるための基盤になる。

つまり、数字と質は「鶏と卵」の関係ですよね(^^♪

どちらが先でもなく、どちらが上でもない。両者が支え合って、初めて良い医療機関が成立する。「数字か質か」という二項対立で考えること自体が、そもそも間違いなのかなぁと。

では現場のスタッフは何を意識すべきか

「経営の数字は経営者が考えること。自分は目の前の患者さんに集中すればいい」——こう思っているスタッフがいるとしたら、少し考え直してほしいと思いますよ。

〇丁寧な対応が患者さんの信頼につながる→紹介が増える→数字が上がる

〇記録が正確→レセプトが正確→請求漏れがなくなる→数字が上がる

〇訪問の質が高い→患者さんが安心して在宅を続けられる→在籍患者数が安定する→数字が上がる

〇チーム連携がうまくいく→ミスが減る→スタッフが疲弊しない→離職が減る→数字が安定する

→を逆に見てみてください。きっと逆でもまた真なり、となるはずです。

現場の質が数字を作り、数字が現場の質を支える。

この循環を理解しているスタッフが多い組織が、強い組織です。

経営者として正直に言うと

今井自身、「数字」の話をスタッフにするとき、少し空気が変わるのを感じることがあります。

「お金の話ばかり」「商売優先なの?」という空気・・・・正直そうじゃない(^^♪

自分が数字を話すのは、「儲けたい」「金が一番」からではなく「この法人を続けたい・スタッフに安心して働いてほしい・患者さんに長く関わり続けたい」からです。

数字は目的ではなく、手段です。でもその手段なしに、目的は達成できない。

「診療の質を守るために、数字と向き合う」——これが今井なりのスタンスです。

皆さんは「数字か質か」という問いにどちらか一方を選んでいませんか?いかがでしょうか?

 

↓入職や見学の問い合わせ先はこちらから↓担当:人事部 栄浪

連絡先:011-215-8098 メール:nakayama-asa@imai-hcc.com

書類送付先:〒063-0803 札幌市西区二十四軒3条7丁目1-24

医療法人社団青葉 法人本部管理課 栄浪、中山宛

時間ある方は以下の項目をチェック!!

法人のこれまでのこと、これからのことを確認したい人はこちら↓

【2026年版】法人の歩みと「これから描く未来図」について

いまいホームケアクリニックの診療実績はこちらです↓

【2026年上半期】当院の活動を数字で振り返る

2026年6月に地域の医療機関、多職種の事業所さんに連携業務についてアンケートをお願いしました。その結果を確認したい方はこちら↓

【アンケート結果はこちらで全公開】いまいホームケアクリニック、さっぽろみなみホームケアクリニックの連携業務へのアンケートのご協力、ありがとうございました!

在宅クリニック、有床診療所、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所・・・なぜ当法人がそれらを運営しているのかを知りたい方はこちら↓

【2026年版】なぜ私たちは「複合体(クリニック・病院・訪看)」である必要があるのか?

3診療所で随時医師募集しています。内容確認の上是非ご連絡ください↓

【2026年版】在宅医・総合診療医、そして「法人内開業希望医」募集!~医師としてのキャリアと経営マインドを磨く~

看護師、MSW、リハスタッフ、ケアマネさんなど募集中。一同じマインドをもつスタッフと一緒に働きませんか?↓

【2026年版】多職種連携のリアル~看護師・MSW・リハ職が「主役」になれる職場~

アクティブに活動する医療法人でクリニック運営、人事部、広報活動などを情熱をもって一緒にやっていきませんか↓

【2026年版】「医療」を支えるのは医師や看護師だけじゃない!事務長候補・人事・広報などの総合職を本気で募集します!!

事務長、事務次長候補も募集しています!こちらをどうぞ↓

事務長、事務次長候補の方を1名募集しています。興味ある方はまずはご連絡ください。