公開日:2026年10月01日

返して終わり、でいいんですか??【ホスピス大手2社に報酬返還指導 厚労省、入居者への訪問看護で】

こんにちは、札幌のかかりつけ医&病棟医&在宅医@今井です

本日は気になった記事はこちら。9月30日のヤフーさんから↓

ホスピス大手2社に報酬返還指導 厚労省、入居者への訪問看護で

内容を簡単にまとめると

末期がんや難病の方が入居する「ホスピス型有料老人ホーム」を運営するアンビスホールディングス(医心館)とサンウェルズ(PDハウス)に対して、入居者への訪問看護で不適切な診療報酬の請求があったとして、厚労省が健康保険法に基づいて返還を指導した、というもの。

厚労省は7月に両社の社長を呼んで、自主点検と報酬の返還を求めたそうです。この2社以外にも返還を求めているとみられる、とも報じられています。

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で、今井の率直な第一印象です。

「まさか返して終わり、じゃないですよね??」

これに尽きます。

過去ブログを見てほしいのですがこの問題は数度取り上げてきました。結果どうなるの?って。

そして2026年10月の今、出てきた行政の結果が「返還指導」です。

返還って、そもそも「元に戻すだけ」ですよね!!

冷静に考えてみてください。

本来もらってはいけないお金をもらっていて、それがバレたので返す。これって罰ではなくて、ただの原状回復です(コンビニで万引きして、見つかったら商品を棚に戻して終わり・・・みたいな話です)。

医療機関でこれがおきたら行政指導→最悪保険医療機関廃止&保険医停止です。事業として終了です。

一方で、大手は「自主点検」と「返還」。

今井が一番引っかかっているのはここです。

規模が大きいから処分が軽くなる・・・それっていいのってことです。

 

もちろん以下のことは理解できます。

大手の施設には、いま実際に何千人という末期がんや難病の方が暮らしています。事業所をいきなり全部取り消したら、その方たちの行き場がなくなる・・・行政が慎重になる理由はそこにあると思います。

でも、それなら方法はいくらでもあるはずです。

①入居者の生活は守りつつ、法人と経営陣の責任はきちんと問う(役員の処分、加算金、事業所ごとの指定取消し) ②返還額と、どういう請求が不適切だったのかを公表する ③監査の結果が出るまで、新規開設を止める ④この2社以外の返還対象の事業者についても、どうなったのかを明らかにする

「入居者を人質にしたら軽く済む」という前例だけは作ってほしくない、というのが今井の意見です。

 

真面目にやっている訪問看護師さんが報われない・・・

在宅の現場では、夜中の2時に電話が鳴って、雪の中を車で走って、ご家族と一緒にお看取りをする・・・そういう訪問看護師さんがたくさんいます。報酬のルールを守って、必要な分だけ訪問して、記録もきちんと書いています。

その人たちと同じ「訪問看護」という言葉で、訪問していない時間の請求や、必要のない複数名訪問が行われていた。そして結果が「返してね」で終わる。

これでは、真面目にやっている人たちが本当にバカを見ます。そして「訪問看護って、そういう業界なんでしょ」と思われてしまう。これが一番残念なことですね。

2026年度の診療報酬改定では、訪問看護の評価にもかなり手が入りました。まじめな事業所ほど、あおりを受けて苦しくなっています。制度が締めつけられるきっかけを作った側が「返還」で済んで、何もしていない側が報酬の見直しで苦しむ・・・どう考えても順番が逆です。

 

今井はそう考えますが皆さんのご意見はいかがでしょうか?よければ教えてくださいね(^^♪

さて今日は木曜日、コツコツと札幌の現場で在宅緩和ケア、在宅医療を患者さん家族のために訪問看護師さんと一緒に頑張っていきたいと思います。

 

 

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