公開日:2026年09月29日

医療者なら必ず一読しておくべきでしょう【救急・集中治療における生命維持治療の終了/差し控えに関する4学会合同ガイドライン】

こんにちは、札幌のかかりつけ医&病棟医&在宅医@今井です

昨日ちょっと気になる記事を見かけましたのでシェアします。

「救急・集中治療における生命維持治療の終了/差し控えに関する4学会合同ガイドライン」が公表されたとのこと。

「救急・集中治療における生命維持治療の終了/差し控えに関する4学会合同ガイドライン」の公表

から各種資料確認してください。

正直に言うと、今井もちらっと読んだだけどまだ本編をじっくり読み込めていません・・・でも、これは読む前から「読まなきゃいけないやつだ」と直感しましたよ(^^♪)

どんなガイドラインなの??

このガイドラインは、2014年に日本集中治療医学会、日本救急医学会、日本循環器学会の3学会が出した「救急・集中治療における終末期医療に関するガイドライン~3学会からの提言~」を改訂したもので、今回は日本緩和医療学会も加わって4学会の共同で作られています。

緩和医療学会が新たに加わったのは、生命維持治療の終了/差し控えに伴う緩和ケアの重要性をはっきり位置づけるためで、その意味をあえて示すために「4学会」という名前にしたそうです。

各種報道によると、今回は12年ぶりの改訂で、主なポイントは

①「終末期」を定義しないこと

②終了/差し控えを判断するためのプロセスを示したこと

③期限付きの治療の試行(time limited trial:TLT)を明記したこと

④緩和ケアについて記載したこと

の4つです

患者さんの意思を尊重することを原則として、治療をやめるかどうかを本人・家族・医療者が話し合って決めていく手順が示されているとのこと。

本編と一緒に「説明文」「緩和ケア別編」「Q&A集」も作られているので、あわせて読むのが必須そうですね。

「終末期」を定義しない、という点について

これ、すごく大事なことだと思うんです・・・

これまで現場では「この人は終末期なのか??終末期じゃないのか??」という線引き(というか、線引きをめぐる押し問答)に、ずいぶんエネルギーを使ってきた気がします。(急性期のみならず在宅でも)

でも、目の前の患者さんにとって大事なのは「ラベル」ではなく、「この治療はこの人にとって意味があるのか」「この人は何を大切にしてきたのか」ということのはずです。

救急・集中治療の話だけではないですよね

資料のタイトルには「救急・集中治療」とありますが、今井は急性期だけの話だとはまったく思っていません。

Q&A集でも、特定の学会に入っている医療・ケア従事者だけのものではなく、救急・集中治療に関わるすべての医療・ケア従事者に参照されることを想定している、と書かれています。

そして、救急外来やICUに運ばれてくる患者さんの多くは、その前日まで、地域で・在宅で・施設で暮らしていた方々です。

在宅でずっと関わってきた患者さんが救急搬送されたとき、病院の先生方が「この人は何を望んでいたのか」を知る手がかりは、実は私たち在宅医や訪問看護師、ケアマネさんが持っていることが多いんですよね(^^♪

逆に言えば、地域側が普段からどれだけ本人の思いを聴いて、つないでいるかが、救急・集中治療の場での話し合いの質を左右するんだと思いますよ・・・

医師だけじゃなく、看護師さんや他職種の皆も読みましょ~

話し合いのプロセスを大事にするということは、そこに関わる全員が同じ前提を共有していることが必要になりますよね。

在宅で言えば日常の中で家族の揺れる気持ちを一番近くで受け止めているのは訪問看護師さんですし、退院後の暮らしを思い描けるのはMSWさんやケアマネさんです。

パブリックコメントの段階から、患者・家族や一般市民の理解や意思決定にも関わる内容だとして、医療関係者以外からの意見も募集されていました。それだけ「みんなの話」なんだと思います。

今井が今の時点で感じている学び

〇 「終末期かどうか」ではなく「この人にとってどうか」を軸に考える

〇 「やめる」「始めない」も、話し合いのうえで選ばれるひとつの医療である

〇 期限付きで試してみる(TLT)という選択肢は、迷っている家族にとっても救いになりうる

〇 緩和ケアは「治療をやめたあと」ではなく、話し合いのプロセスそのものに寄り添うものである

〇 急性期の意思決定は、地域・在宅での日々の関わりの延長線上にある

皆さんの職場では、このガイドラインについてもう話題になっていますでしょうか??よければ教えてくださいね~(^^♪

 

↓入職や見学の問い合わせ先はこちらから↓担当:人事部 栄浪

連絡先:011-215-8098 メール:nakayama-asa@imai-hcc.com

書類送付先:〒063-0803 札幌市西区二十四軒3条7丁目1-24

医療法人社団青葉 法人本部管理課 栄浪、中山宛

時間ある方は以下の項目をチェック!!

法人のこれまでのこと、これからのことを確認したい人はこちら↓

【2026年版】法人の歩みと「これから描く未来図」について

いまいホームケアクリニックの診療実績はこちらです↓

【2026年上半期】当院の活動を数字で振り返る

2026年6月に地域の医療機関、多職種の事業所さんに連携業務についてアンケートをお願いしました。その結果を確認したい方はこちら↓

【アンケート結果はこちらで全公開】いまいホームケアクリニック、さっぽろみなみホームケアクリニックの連携業務へのアンケートのご協力、ありがとうございました!

在宅クリニック、有床診療所、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所・・・なぜ当法人がそれらを運営しているのかを知りたい方はこちら↓

【2026年版】なぜ私たちは「複合体(クリニック・病院・訪看)」である必要があるのか?

3診療所で随時医師募集しています。内容確認の上是非ご連絡ください↓

【2026年版】在宅医・総合診療医、そして「法人内開業希望医」募集!~医師としてのキャリアと経営マインドを磨く~

看護師、MSW、リハスタッフ、ケアマネさんなど募集中。一同じマインドをもつスタッフと一緒に働きませんか?↓

【2026年版】多職種連携のリアル~看護師・MSW・リハ職が「主役」になれる職場~

アクティブに活動する医療法人でクリニック運営、人事部、広報活動などを情熱をもって一緒にやっていきませんか↓

【2026年版】「医療」を支えるのは医師や看護師だけじゃない!事務長候補・人事・広報などの総合職を本気で募集します!!

事務長、事務次長候補も募集しています!こちらをどうぞ↓

事務長、事務次長候補の方を1名募集しています。興味ある方はまずはご連絡ください。