公開日:2026年09月16日

在宅医療の少しのデメリットを心配するより、もっとメリットに目を向けてみませんか?

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です。

当法人では毎日、MSWのもとへ、そして外来の診察室でも、こんな相談が届きます。

「在宅医療(訪問診療)を受けるかどうか、迷っています」

入院中の病院から家に連れて帰りたい。特養からサービス付き高齢者向け住宅への移行を考えている。自宅で最期を看取ってあげたい——相談の内容は人それぞれ全く違います。でもどの相談にも、その方なりの背景と思いがあります。当法人ではできる限り、一つひとつの話をきちんと聞くようにしていますよ。

「在宅に帰ると、病院と同じ医療は受けられないよ」

そういう相談の中でどうしても気になることがあります。

在宅への移行を考えているご家族が、入院中の病院や施設のスタッフさんからこんな言葉をかけられているケースが、今でも少なくないんですよね。

「在宅に帰ると病院と同じような医療は受けられないよ」

「サクションはどうするの?」

「自宅やサ高住に移って、何かあったらどうするの?」

こう言われたご家族が不安を抱えてしまうのは、当然のことだと思います。大切な人を思えばこそ、慎重になる。その気持ちはよくわかります。

でも今井は、こういう場面で正直に思うことがあります。

「在宅医療のデメリットだけを伝えて、メリットを伝えていないんじゃない?」と。

在宅医療のメリットが、見えなくなっていませんか

今井が対応する場合はそういうご家族に、よく以下のようにお伝えすることがあります。

「確かに在宅医療のシステムは完璧ではありません。できないこと、ご家族の負担になることもあるのは事実です。でも・・・病院も、施設も、どんなシステムにも完璧なものはありません。

在宅医療の2〜3のデメリットばかりが気になって、たくさんあるメリットの側面が見えなくなっていませんか?」

と。

在宅医療のメリット、改めて言葉にするとこういうことです。

〇 自宅という慣れた環境で、患者さんが生き生きとする
〇 毎日顔を合わせ、会話ができる
〇 「生きている意味」を再度実感できる場面が増える
〇 個別性の高い医療・ケアを、一緒に考えることができる
〇 家族が「そばにいる」という時間を持てる

これらはやっぱり病院や施設では得にくいものかなと思いますよ。

「優しさ」が、道を閉ざすことがある

病院や施設のスタッフさんが「何かあったらどうするの」と言うのは、患者さんやご家族を心配してのことだと思います。その優しさは本物だと今井は感じています(^^♪

でも——その言葉が、結果として在宅復帰の道を閉ざしてしまうとしたら・・・・

患者さん本人が「家に帰りたい」と望んでいるのに、周囲の不安からその選択肢が消えてしまうとしたら・・・・

それは、患者さん自身、またはご家族にとっての損になるのではないかと、今井は思っています。

「心配からくる言葉」が「可能性を奪う言葉」になってしまうことがある——これは在宅医療に関わる者として、ずっと感じてきたことです。

ニュートラルでいたい

どんなに優れた制度やシステムにも、メリットとデメリットは必ず両方あります。

在宅医療も例外ではない。デメリットを隠すつもりはありません。でも同時に、メリットをきちんと伝えることも医療者の役割だと思っています。

過度な不安を煽らず、ニュートラルに両方をお伝えする——今井はそのスタンスを大切にしていきたいと思っていますよ(^^♪

札幌在住の方で在宅医療について迷っていること、不安なことがあれば、まずお気軽に当法人の各診療所にご相談ください。

今日も頑張っていきましょう!!

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