末期がんの在宅療養、かかる費用は高いのか?低いのか?
こんにちは、札幌のかかりつけ医&病棟医&在宅医@今井です
在宅医療や在宅緩和ケアの依頼が来た時、現在はMSWが全て制度の説明含めしてくれていますが、かつてMSWがいないときなどは全て自分でやっていました。そして毎回在宅医療や在宅緩和ケアの相談を受けるとき、必ずと言っていいほど出てくる質問があります。
「先生、在宅医療ってお金かかりますよね?」
ということで今日は在宅緩和の患者さんを想定してこの問いへの答えをしてみようと思います。
「家にお医者さんが来る」=高い、は本当か
多くの方が「訪問診療って高そう」というイメージを持っています。
医師が自宅に来て、看護師も来て——そんなサービスが安いわけがない、と。でも現実はちょっと違います。
2026年時点の制度下では、末期がんの在宅療養にかかる自己負担は、病院への入院や施設入居と比べて、多くの場合かなり安いというのが今井の正直な感覚です。
具体的にどのくらいかかるのか
高額療養費制度や介護保険を適用した上での話ですが——
75歳以上の後期高齢者の場合、医師と看護師が毎日来ても、自己負担は月数万円程度に収まるケースがほとんどです。
65歳以下でも、末期がんであれば高額療養費制度の「特定疾病」に該当するため、自己負担の上限が設定されます。1か月単位で計算されるため、亡くなるまでの期間が短い末期がんの場合、トータルの自己負担が10万円を超えることは多くないというのが現実です。
一方で病院に入院し続けた場合、食事代・差額ベッド代・諸費用を含めると、その倍、月に十数万円~かかることも珍しくありません。ホスピス系住宅であってもそれは同じです。
今井が思うこと
在宅緩和の現場にいて、ときどきモヤっとすることがあります。
訪問看護の自己負担が数百円単位で「高い」と言われる一方で、自由診療に数百万費やしたり亡くなった後の葬儀には高額のお金が出ていく。
「生きているうちに、自分のために使えばいいのに」
「ケアの質をあげるだけでもっと楽に生活できるのに」
と思うことが正直あります。でもここら辺は各自が自分の残り時間をきちんと認識できるかどうかという問題ともリンクしてきますから・・・・中々難しい話ではあります。
人は自分の死を、なかなかリアルに想像できないんですよね。それは仕方のないことだとも思います。ただ、知っておいてほしいことがあります。
在宅で最期の時間を過ごすことは、思っているより経済的な負担は小さい。
そしてその時間は、その対価として得るものは、病院のベッドの上では得られない「自分らしい時間」です。
費用の不安があれば、まず相談を
「お金のことが心配で在宅医療に踏み切れない」という方、当法人にはMSW(医療ソーシャルワーカー)がいます。高額療養費制度・介護保険・各種助成制度の活用まで、一緒に相談、対応します。
費用の不安を理由に、自宅での療養、在宅緩和ケアを決してをあきらめないでほしいと思っています
先日も当初は(家族の負担を考え)動けなくなったら入院で、と話している患者さんがいらっしゃいました。途中からお金の話も十分にしたうえで訪問看護を1日複数回、連日訪問に切り替えて対応、そのままご自宅で最期まで過ごして頂きました。
ADLが落ちてから1週間、2週間、長くても1か月のために病院に入る、ホスピス住宅に入るのではなく、もっともっと在宅緩和ケア、在宅療養がメインになってほしいと心から願っています。
-
-
-
時間ある方は以下の項目をチェック!!
法人のこれまでのこと、これからのことを確認したい人はこちら↓
いまいホームケアクリニックの診療実績はこちらです↓
在宅クリニック、有床診療所、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所・・・なぜ当法人がそれらを運営しているのかを知りたい方はこちら↓
3診療所で随時医師募集しています。内容確認の上是非ご連絡ください↓
看護師、MSW、リハスタッフ、ケアマネさんなど募集中。一同じマインドをもつスタッフと一緒に働きませんか?↓
アクティブに活動する医療法人でクリニック運営、人事部、広報活動などを情熱をもって一緒にやっていきませんか↓
https://imai-hcc.com/cms/2026/01/01/%e3%80%90%ef%bc%92%ef%bc%90%ef%bc%92%ef%bc%96%e5%b9%b4%e7%89%88%e3%80%91%e3%80%8c%e5%8c%bb%e7%99%82%e3%80%8d%e3%82%92%e6%94%af%e3%81%88%e3%82%8b%e3%81%ae%e3%81%af%e5%8c%bb%e5%b8%ab%e3%82%84%e7%9c%8b/blog_imai/
-
-






