公開日:2026年07月03日

訪問看護師さんへ~失敗のすすめ~

こんにちは、札幌のかかりつけ医&病棟医&在宅医@今井です

今日は訪問看護師さんに向けて、ちょっと直球なことを書いてみようと思います。

在宅医療の現場では、訪問看護師さんが主治医にこまめに相談・報告してくれることがあります。

「今日の血圧がいつもより高めでした。先生はどう思いますか?」 「傷の状態が少し変わってきた気がします。どう対応すべきでしょうか?」 「患者さんの様子がなんとなくいつもと違う感じで・・・先生の意見を聞きたいです」

もちろん、報告・連絡・相談は大事です。今井もそれ自体を否定するつもりは全くないです。ただ・・・・Drより頻度高く訪問している看護師さんが毎回「Drの意見はどうですか?」と聞いてくることには、正直少し「もったいないな」と感じることがあります(^^♪

先生に聞く前に、自分で考えてほしい

訪問看護師さんは、医師より患者さんのそばにいます(これは間違いないですよね)

2週に1回しか診ない医師より、毎週訪問している看護師の方が患者さんの「日常の状態」をよく知っている。体の変化も、生活の様子も、家族との関係も、毎日積み重なる観察の中にたくさんの情報がある。

「先生どう思いますか?」と聞く前に、まず自分でアセスメントしてほしいんです。

「これはどういう状態だと思うか」 「何が原因として考えられるか」 「自分だったらどう対応するか」「医学的にはどんな選択肢があるんだろうか」

この4つを自分なりに考えてから相談してくれると、在宅医としても一緒に考えやすいし、何より看護師さん自身の力が毎回の訪問で確実についていきます。

失敗してもいいんじゃないですか??

今井がよく思うのは「失敗を恐れすぎている看護師さんが多いな」っていうことです。

「間違えたらどうしよう」「先生に怒られたらどうしよう」「後でクレームになったらどうしよう」・・・・そういう不安から、判断を医師に委ねてしまう。

でもね、正直失敗のない成長なんかないんですよね(^^♪

アセスメントが外れてもいい。対応が正解じゃなくてもいい。大事なのはそのあとで「なぜ外れたか」「次はどうするか」を考えることです。

今井は訪問看護師さんが自分の判断で動いて失敗しても、それを責めるつもりは全くないです。むしろ「自分で考えて動いてくれた」という事実を高く評価しています。(ただし、緊急性が高い場面・生命に関わる判断が必要な場面はすぐに連絡してください。そこは迷わずに(^^♪)

「先生に聞けば/任せれば安心」が成長を止める

これ、看護師さんに限った話じゃないんですが・・・・「先生に聞けば安心」という感覚が習慣になると、自分で考える筋肉/脳力が弱っていきます。

在宅医療は、チームで動く医療です。医師だけが判断するのではなく、看護師・ケアマネ・ヘルパー、それぞれが専門性を持って動くからこそ、患者さんの生活が支えられる。

看護師さんが「自分でアセスメントして、自分で動ける」存在になることが、チーム全体の力になりますし、それこそが求められていることです。

相談してほしいのは「考えた上で迷ったとき」

最後に誤解のないように言っておくと、今井は「相談するな」と言いたいわけじゃないです(^^♪

「自分でこう考えて、こう患者さん/家族に対して動いた。でもこの点が少し迷っていて」——この形で来てくれると、今井もとても助かります。

「どう思いますか?」より「こう思うんですけど、どうでしょうか?」の方が、何十倍も価値のある相談になります。

訪問看護師さん、どんどん失敗していいです。その失敗が、患者さんのためになる看護師への一番の近道だと今井は思っています(^^♪

さて今日は金曜日、外来&病棟&訪問&人との面談で長い1日となりそうです。明日からは学会もありますし・・・・頑張っていきましょう!

今日が皆さんにとって素敵な1日となりますように!!

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