何気ない一言で信頼関係が崩れる時
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医&病棟医@今井です
先日訪問診療に伺った患者さん宅で、ちょうど機械関係の業者さんが点検に来られていました。点検中は邪魔をしないよう距離を置いていたのですが、業者さんとご家族の会話の中で、「んん?大丈夫か、それ?」と引っかかる言葉が聞こえてきました。
そのご家族は、まさに患者さんファーストで献身的にケアされている方・・・「今のあの会話、もしかするとご家族を深く傷つけるかもしれない」と勝手にハラハラしていたのですが、ひとまずご家族も何もリアクションなく、業者さんは所定の業務を終わって帰社されました。
とその後やっぱりというか案の定、ご家族、患者さん、今井と3人になった後、家族の方から「先生はさっきの会話、どう思いました?」という確認がありましたよ。
泣きそうな顔で、「こんなに頑張ってやっているのに、そういう気持ち、全くわかってくれていなかったですよね」と。
今井からは以下の3点をお伝えし、なんとかその場は収まりました。
- ○業者さんは純粋に機械や作業を見ているだけで、悪気はなかったこと。
- ○彼らは、ご家族がどのような献身的な気持ちでケアされているか、そこまで配慮できるような医療のプロフェッショナルではないこと。
- ○後日、今井から業者側にきちんとフィードバックし、二度と不快な思いをさせないよう対策を講じること。
病院と違う、「在宅のデリケートさ」
在宅医療の現場は、私たち医療者だけで構成されているわけではありません。福祉用具、電気・ガス、配食サービス、そして今回のような機械関係など、多くの「非医療のプロ」が関わります。
しかし、彼らは「生活」という最もデリケートな領域に入り込んでいるという自覚が薄い場合が稀にみられます。彼らの何気ない一言、作業的な態度が、私たち医療チームが積み上げてきたご家族との信頼関係を一瞬で崩壊させかねないリスク、常に抱えています。
ただ、今井としては当然ですが、
「フォローできる範囲では、できる限りのフォローをしたい」
と思っています。なぜなら、そのフォローこそが、地域全体の在宅医療の質を守り、患者さんとご家族の安心に繋がると信じているからです。
皆さんの現場では、こういう時どうバランスをとって行動されますか?また、組織として再発防止のためにどんな教育をされていますか?よければあなたの貴重な経験を教えてくださいね!(^^)!
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