在宅医療機関のMSWがケース対応で「調整する」「連携する」という時にその質をどう評価するか?
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
在宅医療を開始して1年経つ前に、在宅医療分野におけるMSWは重要だなって考えるようになりました。医療や介護でカバーできない問題の存在、多職種や前方後方連携、社会福祉制度の紹介などなど・・・これって医師や看護師ではなくMSWこそが取り組むべき問題じゃん!!って一人で考えて、その上で早速リクルート開始して採用、その後どんどん増やしていき(紆余曲折はありましたが)現在に至っています。現在法人内のMSWは10名近く在籍しており、職員の1割程度を占めています。(この10年診療報酬もついていないですが、そんなのは社会が重要性を認識したら後でついてくるもんだと思っていますよ!(^^)!)
さてこっからが本題ですが、在宅医療機関でMSWがケース対応で連携する、調整する場合ってその質の評価はどうされているでしょうか?例えばですが訪問看護導入が必要になったケースの場合、”普段電話でよく相談していて話やすいから○○ステーションさんにお願いする”という短絡的な調整をしていないでしょうか?
個人的には上記のような調整は質的には全く評価できないです。MSWというプロフェッショナルとしてはダメかなと。
MSWがケース対応で連絡、調整する時に質的に理想なのは、
「調整相手や連絡相手と必ずフェイストゥフェイスで繋がっており、HPには載っていない情報を知っていること」
です。訪問看護ステーションなら所長のことや勤務している看護師さんも理解し、診療範囲や得意な分野や特徴も理科している、そして信頼関係があるのがベストです。
居宅介護支援事業所を紹介するのも同様ですし、訪問入浴やデイの事業所を調整する時もHPみて○○っていう事業所がある、っていう調整をしているだけでは在宅医療機関のMSWとは言えません。
自分がそういう自分なりの情報をもとにケース対応をMSWさんにしてもらいたいのは、それが一番ベストの調整、連絡方法だと確信しているのも一つの理由ですが、そういうネットワークを個人個人が持つことこそ、MSWさん自身にとって最大の職業的財産になると考えているのももう一つの理由としてはあります。
在宅クリニックのMSW業務って本当は半分は中での仕事、半分は事業所訪問や情報収集で外に行かなきゃダメなんですよね。少なくとも週に数件件は事業所回って顔の見える関係を築き、生きた情報を自分で仕入れる努力をするべきだと今井は考えていますよ!(^^)!
ということで表題の<在宅医療機関のMSWがケース対応で「調整する」「連携する」という時にその質をどう評価するか?>という質問にはこう答えたいと思います。
「まずは調整相手と一度会っているという信頼関係が土台としてあること。そしてHPには載っていない生きた情報を自分自身(もしくは同僚)が持っており、それを活かしてケース毎に患者さん家族のベストな利益になるように調整できること」
それこそが質的には高い評価となると考えています。
それは無理ですか?自分は無理だとは思いません。無理だと自分で思い込んでいるだけです。きっとやり方はあるハズです。在宅医療機関で働くMSWさんはプロとして質の高い連携、調整業務をするためにどう日々を過ごすべきか考えてみて下さいね!!
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