【訪問看護を始める看護師さんへ】最初から専門特化の訪問看護ではなく、何でも看る訪問看護をしたほうがいいですよ
こんにちは、札幌の在宅医&在宅緩和ケア医@今井です。
札幌市内でも看護師さんが地域で働く場所は本当に増えてきていますね。特養や老健、サ高住、デイやグループホーム、訪問看護ステーションやクリニック、はたまたキャンナスなどなど・・・今病院に勤めている看護師さんも在宅や訪問看護に興味ある方、結構いらっしゃるのではないかと思います。
さてそんな地域で働く、訪問看護で働くことを考えている看護師さんにひとつだけ在宅医療の先輩からアドバイスをしたいと思います!(^^)!
自分からのたった一つのアドバイスは
「訪問看護をするのなら専門特化した看護よりも万遍なく何でも診るステーションにまずは入職してくださいね」
ということです。
疾患に特化するなら癌や認知症、精神科領域、呼吸器などに特化した訪問看護ステーションもあるでしょう。年齢で考えるなら小児に特化したステーションあります。住居別に考えるならサ高住に特化したステーション、住宅併設のなんちゃってカンタキステーションもあるでしょう。はたまた居宅メインでみるステーションもあります。(当法人のステーションはこれです。)
専門特化した訪問看護の必要性は理解できますし決して否定はしないですが、正直に言えば専門特化した訪問看護は木でいえば枝葉の部分です。きちんとした太い幹がなければ、いい枝葉は育ちようがありません。
太い幹をつくるため、訪問看護の基礎をつくるには、癌であろうが精神であろうが認知症であろうが何でも看る。緩和ケアの中に日常のケアを組み込み、日常のケアの中に緩和ケアを組みこむ、両方を同じ視点で提供する、ADL改善のための身体リハビリや、症状緩和のための呼吸リハも行う、そんな幅広い訪問看護をやって初めて枝葉の部分の看護をきちんとしたものを提供できるようになる、自分はそう考えています。
古来より日本では物事の本質、根幹の部分を重要視してきた歴史はあると思います。その考えは訪問看護をする上でも全く変わることはありません。専門特化した訪問看護をいいレベルで提供したい、もっと患者さんに貢献したい、そう熱く思っているのならまずは自分の幹を太くすることに注力することをお勧めします。5年10年経験した時、きっと自分が言っていたことが理解できると自分は確信していますよ。そう思いませんか?
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