まだまだ緩和ケアという言葉に対しての誤解や先入観はあることを外来の一コマで実感・・・

こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。

先日とある高齢患者さんAさんのご家族が進行癌で治療中とのことで緩和ケアの話になりました。今井としては、緩和ケアって患者さんの苦痛やストレスを軽減し生活の質を向上させることができるもので、適切なタイミングで導入するのが一般的ですかね、っていうようなことをお伝えしたのですが、Aさんからは「緩和ケアって終末期医療のことでしょ？」っていう返事が返ってきました。

さらに「もう治療の手段がないって判断してからされる医療なんでしょ？なんで先生すすめてくるの？」と。

最近は緩和ケアに対しての認識がだいぶ普通の人にも浸透してきていますが、やっぱりまだまだ誤解や先入観があることを改めて外来の一コマで実感しましたよ!(^^)!

外来の時間は限られていますが、①早期から導入できるもの②身体的な苦痛だけでなく心理的、社会的な問題に対しても対応していること③緩和ケアと治療は平行してうけるべきものであること、などを説明させて頂きました。帰りがけには

「病院の先生が言っていたこと、ようやく腑に落ちたわ。ありがとうござました。」

とおっしゃって頂けました！！

外来でも在宅でも、がんでも認知症や心不全や肺炎などの非がん疾患でも、治療中でも治療終了後でも、病院でもかかりつけ医でも、緩和ケアが必要な人にきちんとそれが届けられるように社会全体の認識がもっともっと変わっていくといいですね。皆さんもそう思いませんか？？

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