公開日:2024年07月04日

卒後すぐの研修医、これから医師になる医学生、医師を目指す高校生は必読!~第5回医師養成過程を通じた医師の偏在対策等に関する検討会~

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

日本の医療システムは基本的には行政の計画通りにどんどん進んでいきます。短期スパン、中期スパン、長期スパンでの医療の在り方が議論されており、関心さえあればかなりの精度で未来がどうなるかを予測することは可能です。

今回紹介する資料は医師になりたての研修医、これから医師になる医学生、または医師を目指す高校には必読だと今井は感じています。なぜなら医師の未来像がかなり明確に理解できる資料であるから、です。

是非一読してみてください。以下どうぞ↓

2024年7月3日開催

第5回医師養成過程を通じた医師の偏在対策等に関する検討会

から二つ、

令和7年度医学部臨時定員の配分について

今後の医師偏在対策について

気になったスライド数枚提示します。

今井が気になったことを書き出すと

①医師多数地域と少数地域という単語の出現頻度が以前の資料よりかなり増えている。

②今後20年程度は上記のように医師多数地域と少数地域では「医療ルール」が異なってくることが予測される

③国の思惑は地域に医師をできるだけ長くいて欲しい(永住させたい?)→医師の中でも「都市部医師と地方医師」と2極化が進む

④一度医師少数地域に行ったら多数地域への異動は事実上困難になる

⑤本来は専門医機構は医師の側にたって制度設計に助言をすべきだが、その役目は期待できない(これは別の資料も読んでのコメントです)

 

ぱっと見ただけで上記のような施策が今後とられるだろうなと予測できますよね。

ただ地方の過疎化は国の予想よりかなり早く進んでいます。上記のような議論をして施策される政策が実現するころには、地方では

「診る患者さんがいない」

っていう事態が当たり前に見られるようになると思います。その時に地域勤務の医師はどうなるか・・・・正直悲惨な状況だと思いますよ。

 

研修医、医学生、高校生は本当によく資料を確認して自分自身の進路を考えてください。何も美容に行け、って言っている訳ではありません!(^^)!どんな医師になりたいか、そのためには現行の制度の中でどう準備すべきかを考えてねと言っているんですよ。

 

自分は24で卒業して31で開業、現在44歳になりました・・・先を見据えて行動することは怖さもありますが楽しいですよ!是非頑張ってください&他にも国は色々資料だしていますのできちんと読み込んでくださいね。

 

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