抗生剤の出荷調整、臨床面では影響が大きいですね~オーグメンチン配合錠、出荷調整~
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
最近出荷調整となっている薬が色々ありましたが、抗生剤についても結構な勢いで出荷調整が続いています。
5月の記事
「クラバモックス小児用配合ドライシロップ」 出荷停止のご案内とお詫び
7月の記事↓
セフェム系抗生物質の小児用2品目を限定出荷 沢井製薬
「オーグメンチン配合錠 125SS・250RS」限定出荷のご案内とお詫び
コロナを始め小児でも現在その他の感染症がかなり流行しているのは皆さんの地域でもそうだと思いますが、治療の手段が限られてしまうのは本当に影響が大きいと考えています。現在の医師のほとんどはAMR(薬剤耐性)への認識も高いためそう簡単には抗生剤を処方しないと思いますが、それでも必要な状況はままあります。薬剤を巡る行政の問題がここにきて表在化している、と考えていますが、いつになったら解消されるのか・・・基本的に財源となりうる社会保障費の総額が決まっているためこれ以上の資源配分は難しいですよね。無駄な医療費の削減に本気で取り組まなければ、救える命も救えなくなるでしょう。
その意味では湿布や外用薬などの自己負担化、生活保護受給者の医療の自己負担化などはどうしてもさけては通れないでし、かかりつけ医の制度化を通しての医療の効率化も必須になってくるでしょう。必要なところに投資するためには・・・・必要性の低い部分は犠牲にならざるを得ないんでしょうね。
抗生剤の出荷制限、皆さんも体調崩した時に理解できると思いますが、使いたい薬、かつて使えた薬が使えないっていう状況はかなりストレスフルだと思います。皆さんも少しこの問題の解決策、各自で考えてみて下さいね。
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