訪問看護の利用件数が伸び悩んでいるのはアクセシビリティや認知の問題??
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
東京財団さんが、4月6日付けで訪問看護の全体像について簡単に理解できるホームページ公開していましたのでご紹介したいと思います。以下どうぞ↓
なるほど訪問看護 ~訪問看護の成り立ちと訪問看護でできること~
動画も紹介されていますので、訪問看護とはなんぞや?というのを知りたい方向きかなと思いますよ。是非一回見てみて下さい。
内容として自分が少しだけ??と思ったのは最後の一文ですね。
「しかし、訪問看護の利用件数は伸び悩んでいます。この理由としては、訪問看護の需要はあるものの、在宅療養できる患者が訪問看護サービスを知らなかったり、訪問看護サービスの申請手続きが複雑で、患者が訪問看護を選択するまでに時間を要したりすることが考えられます。患者やその家族が訪問看護師と直接つながり、訪問看護を選択できない状況にあります。訪問看護を利用して、在宅療養できる患者が、訪問看護へアクセスできない状況にあるのです。このような状況を改善すべく、本研究プログラムでは、訪問看護へのアクセシビリティ向上に向けた政策提言を目指しています。 」
個人的にはアクセシビリティの問題は確かにあるでしょうが、最近一番問題だと感じていることは「訪問看護師が患者さんや医療者に提示できる価値が下がっている」というのもの見逃せない側面かなと思っています。
10年以上前に自分が開業した時は例え費用がかかったとしても”訪問看護の価値”を提供できる、周囲に納得させられる看護師さんがほとんどでした。入ってもらってよかった・・・患者さんも含め関係者全員がそう感じる看護師さん達でした。
翻って現在は医療者からは「訪問看護入っているけど何をしているの?」とか、利用者さんから「バイタルはかるだけで他は特になにもしていないしアドバイスもない」って言われる訪問看護師さん、増えたと思います。
アクセシビリティの問題と同時に、自分は訪問看護の質的問題の改善にも取り組むべきだと思いますよ。皆さんはどう思いますか?
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