2024年度から本格的に開始になる医師の働き方改革は、中期的には医療の質を下げることになるでしょう・・・
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
2024年から本格化する医師の働き方改革ですが、一般的にはもう様々な医療機関で人員配置や業務内容の整理などの働き方改革は始まっていると思います。取り組んでいない所は長期的な病院経営のビジョンがないか、取り組まなくても問題がない医療機関かのどちらかでしょう・・・
さて個人的にはこの医師の働き方改革がどのような影響を日本の医療に及ぼすのかを30年スパンで考えていますが、どうしたって医療の質という点では下がらざるを得なくなると考えています。
理由を幾つか挙げると
①時間労働制になったときの医師のプロフェッショナルとしてのマインドの低下(サラリーマン的な医師の増加を予想しています)
②労働時間が短縮されたにも関わらず、その質を補強するようなシステムの不在(現在の専門医制度ははっきりってロングスパンで考えると失敗以外のなにものでもありません。)
③国が期待するほどタスクシフトがうまくいかない可能性が大
などが自分が考える理由です。
長時間労働しろよ!って訳ではないんですが、正直これまでの医師は長時間労働を研修医~後期研修医の期間にこなしたからこそ、ある程度のレベルにそれぞれの医師が到達できていたのかなと自分は考えています。これが労働時間がきっちり決められてしまった場合、正直質の担保をするためのプログラムなどが効果的か?と言われると全然そんなこともなく・・・・短時間労働になった分密度の濃い、濃縮した経験や時間とならなければいけないんでしょうが、2024年以降はだまって受動的にしていたらそれは難しいんじゃないでしょうか?
目先の利く、自分のキャリアをきちんと考える医師は実力をつけ大成できるでしょうが、そうでない一般の医師はレベルも中途半端でサラリーマン的な医師になってしまうのではないか・・・自分は医師の働き方改革は中期的には上記のような状況をつくりだすと考えていますよ。
皆さんの考えはいかがでしょうか?よければご意見くださいね!(^^)!
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