公開日:2022年07月13日

認知症になっても自宅で過ごすために、元気な時にしておいてほしい5つのポイント

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

在宅医療は認知症に始まり認知症に終わる・・・そう言っても過言ではないほど毎日在宅の現場では認知症の患者さんの診療をさせてもらっています。

ADL、環境、家族状況など一人一人が全く違う状況なので一概にこうとは言えませんが、経験上施設などに入らずに自宅である程度の期間過ごしている人には以下のことが共通して言えるのではないかなと感じています。(もちろん例外の方もたくさんいらっしゃいますよ)

皆さんが認知症になっても、独居でも、できる限り自宅で過ごすために在宅医からちょっとだけ準備しておいてほしいなといポイントを5つだけ書き出してみました。無駄にはならないと思いますので参考にしてみてください。

 

認知症になっても自宅で過ごすために、元気な時にしておいてほしいこと

 

①自分の意思をきちんと伝えておく

大事です。キーパーソンとなる家族や親戚の方に、「できる限り自宅で過ごしたい」という意思表示を繰り返し伝えておくことが何より重要です。

ご自身で判断できなくなった時に家族の方が何かを判断するときに重視するのは本人が元気な時になんて話をしていたか、という点です。

繰り返し伝えることは大事ですので機会をみつけて家族の方に話をしてくださいね。

②家族やキーパーソンと良好な関係を築いておく

これも言わずもがな、必要ですね。悪い関係であれば援助などもちょっと望めないかも知れません・・・少しの助けで療養継続できる方が多いので是非今関係が良くないのであれば関係改善に努めてくださいね。

③隣近所の人と交流しておく

以外と隣近所の人の協力は馬鹿にできません。というか介護保険とかの公的な支援以外のそういう地域のネットワークを持っている方は認知症になっても結構支援してもらって生活できています。

自宅の近隣の方と交流しておく・・・当たり前かも知れませんが本当に大事ですので今からでも遅くないので交流開始してください。

困ったときはお互い様。これが後々に生きてきますよ。

④在宅医療まで診てくれる、認知症に理解のあるかかりつけ医を決めておく

これも大事です。専門科の診療しかしない医師であれば介護保険のことの調整など望むべくもないでしょう・・・外来診療もまとめてみてくれて、かつ困ったときには介護保険の調整や訪問看護の導入をしてくれる。通院が厳しくなったら訪問診療してくれる、そんな医師を見つけておくことは必須かなと思いますよ。

⑤不必要なものを捨てておく

認知症になっても公的な支援で外部から人が入ることはいくらでもできるのですが、看護師さんや医師、ヘルパーさんって結構患者さん宅の物を捨てることは難しいことが多いです。明らかに不必要なものだと思っても、患者さん自身が必要と思っているのであれば処分できないですよね。

快適な住環境の整備のためにも、サービスが外部から入りやすくするためにも不必要なものは断捨離しておいてください。

 

いかがでしょうか?そんなに難しいことはないと思うのでお元気な時、体が自由に動くときから意識して準備、活動してみてください。きっと後でそれが生きてくる場面がでてくるはずですから。施設入るより住み慣れた自宅で生活できたほうが絶対いいですよね。

 

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