公開日:2022年07月12日

地域総合診療専門医?医師を病院に縛り付けるための専門医制度になっていませんか?

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

先日ブログで在宅医療の専門医取りたいですか?自分はとらなくてもいいと思いますよと書きましたが、単純にあれは個人的な意見です。なので取りたい方はとって全く問題ないと思います。

ただ今回在宅医療専門医とは全く違い、全自病、日慢協、地ケア病棟協、国診協などが主催する「日本地域医療学会」が新たな専門医養成プログラム「地域総合診療専門医」をスタートさせたのを皆さんご存じでしょうか?

こちらHPです↓

一般社団法人日本地域医療学会

専門医制度について書かれている部分はこちらです。

 

どうでしょう?地域で働く若手の先生は家庭医療専門医、在宅医療専門医に加え地域総合診療専門医も取得したいと思うでしょうか?

・・・全くそんな必要ないですよね。病院総合診療専門医、とかっていうのもありますが、結局は医師の専門医信仰に学会側がつけこんでいるだけなんです。専門医ないと不安でしょ?とれば安心できますよ、って。

今回のこの学会は病院側主体の学会です。病院側が考えていることは地域総合診療を専門医制度化することで研修施設を地域包括ケア病棟や慢性期病棟主体とし、そうして専門医資格をとりたい医師を病院が確保する、っていうのが意図なんでしょうね。そういう意図が透け透けして見えて本当に学会制度や専門医制度に幻滅します。

 

確かに専門医がない状態だとキャリアに不安感じる人、いるかも知れません。でもこんな雨後の筍のごとくニョキニョキ生えてくる学会専門医に価値を見出す必要があるのでしょうか?自分は全くそうは思えません。

今後もしかしたら地域連携総合診療医とか地域総合緩和ケア専門医、在宅医療介護総合専門医、地域創生専門医、コミュニティケア専門医とかっていう専門医制度できてくるかも知れませんよ!(^^)!ったく馬鹿らしい・・・

 

学会や専門医システムって本来は質の担保のためにあるはずです。ただ現状結局は医師を如何に医療機関に縛り付け搾取するかが目的となり、本来の専門医の意味が失われていますよね。長期的には必ずこの影響は日本の医学界にでてくるはずです。日医もくだらない会長選挙なんかしていないでこういうところに尽力すべきではないでしょうかね?

 

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