公開日:2022年03月20日

社会的処方って言葉、最近全く話題にならなくなりましたね・・・

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

東京都健康長寿医療センター研究所さんから以下のような資料が3月19日に公開されました。

社会的孤立は、全ての世代の健康に悪影響を及ぼす 高齢者の精神的健康維持には対面接触がベスト、非対面接触のみは次善の策

この資料を読んでいる時にふと気になったことがあったのですが、一昨年~昨年にかけて結構頻繁に耳にすることがあった”社会的処方”って言葉、皆さんも一度くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?ないですか?

この言葉、年末~2022年の現在にかけて全く聞かれなくなったと思いませんか?自分は資料読んでいる時になぜか今はあまり聞かれなくなった社会的処方って言葉のことが頭に浮かびましたよ。

 

 

社会的処方って「患者の課題を解決するために、地域の活動やサービスなどの社会参加の機会を“処方”すること。社会的に孤立しないよう地域資源を活用することで、患者の健康やウェルビーイング(幸福で豊かであること)を向上させることを目的とする」なんてまとめられると思います。

この言葉が出てきたとき、かかりつけ医が患者さんの医療面だけでなく生活背景や環境まで配慮し、適切な対応を全人的にしてあげてベストな外部サービスにつなげてあげようね、なーんて感じで紹介されて、それってすごいいいことだよね、絶対地域医療において普遍化すべきだ、みたいな雰囲気だったと思います。

ただコロナ禍において発熱外来や予防接種、往診対応などもっと優先度の高い業務が出てきてしまったため、少し蚊帳の外に置かれてしまった感があります・・・

 

 

自分は社会的処方が制度化されようがされまいが、話題になろうがなるまいが、地域に密着したかかりつけ医、患者さんと距離の近い距離で診療したいと思っている医師にとっては、それはやって当たり前のことだと思いますし、やれるようなスタッフ、体制、地域資源の情報を持っておくべきと思いますよ。

社会的処方という言葉が全く聞かれなくなった時こそ、社会的処方を実践する・・・天邪鬼ですが他人がしないことを時間をかけてゆっくりしてきたいと考えています。

 

 

 

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