2022年の医療は「かかりつけ医」があらゆる場面でキーワードになると考えています。
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
かかりつけ医ってよく耳にするワードだとは思いますが、現実には非常に曖昧模糊とした言葉として使用されていると思いませんか?
日医が医師会としての定義を定めてはいますがきちんとした制度にはなっていないですよね。ただ現在かかりつけ医がキーワードとなる議論が色々と進行している中、日医の定義だけでは時代から求められる役割を担えなくなってきているのは火を見るよりも明らかです。
かかりつけ医をとりまく議論、2,3例をあげると例えばオンライン診療でもでてきますし、地域包括ケア議論でもでてきます。特定機能病院の定義の議論でもでてきますよね。
12月29日にはオンライン診療におけるかかりつけ医の役割について、以下のような資料がニッセイ基礎研究所さんから出されました。興味ある方は一読してみてください。
オンライン診療の特例恒久化に向けた動向と論点-初診対面原則の是非が争点、曖昧な「かかりつけ医」をどうするか
要旨だけ抜き出させて頂きます。
■要旨
パソコンやスマートフォンの画面越しに医師とやり取りする「オンライン診療」に関する特例の恒久化論議の方向性が固まった。この論議では新型コロナウイルスの拡大を受けて、初診からオンライン診療を利用できる特例が2020年4月から導入されており、厚生労働省の有識者検討会は特例の恒久化に向けた方策を議論し、2021年11月末までに内容を固めた。
具体的には、日頃から直接の対面診療を重ねているなど患者と直接的な関係を持つ「かかりつけの医師」がオンライン診療を実施することをベースとしつつも、「かかりつけの医師」並みに患者の情報を多く持っているケースに関しては、「かかりつけの医師」ではない医師でも初診からオンライン診療が認められる方向となった。新たな方針は新型コロナウイルスの特例が終わった後、適用されることになっており、近く正式決定される見通しだ。
本稿ではオンラン診療を巡る経緯を整理した上で、「かかりつけ医」の機能が曖昧な点を含めて、オンライン診療に関する論点や課題を明らかにする。
そもそも色んな制度を考えていくときにでてくるキーワード「かかりつけ医」がきちんと定義されていないと制度設計も何もあったもんじゃないですよね?という話ですが、まぁ個人的には十分理解できます。
2022年の医療は「かかりつけ医」がキーワードになると考えています。かかりつけ医を取り巻く議論が喧々諤々され、それを基に諸々の社会保障制度の改革が進んでいくと予想しています。皆さんは2022年の医療でのホットな話題、なんだと思いますか?
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