”毎食後の服用”と一口に言っても、人によって全然違うのが現実です。
こんにちは、札幌のかかりつけ医＆在宅医＠今井です。
最近の外来診療ですが、患者さんが日によりますが自分が出ている時は７０～８０人近く連日来てくれていることもあり中々込み入った話をきけていないのですが、それでも短時間でも必ず患者さんの生活状況は確認するようにしています。
先日とある高齢のかかりつけの患者さんから「先生この毎食後の薬って本当に毎食後にきちんと飲んだ方がいいんだろうか？」って聞かれました。生活状況についてその時に少し聞いてみると、４時起床し５時に食事、その後畑や庭仕事して間食はさみ昼は簡単に１４時頃に軽食、夕食は１８時には寝るのでTVみながら１７時頃からきちんとした食事、という生活リズムでしたよ。
まぁ確かに話をきくと朝食から昼食の間は９時間、昼食から夕食までの間は３時間とかなりアンバランスな時間配分となっていましたので、本人と相談の上服薬回数自体を２回にして昼の薬は省略すっか、ということにしました。
本人からは「今まで大きな病院にかかっていた時はこんな話医者にしたことなかったんだけど、本当は十年くらい疑問には思っていたんだよな。」とのこと・・・何気なく毎食後に服用することがルーチンの薬でも、その人その人の生活状況次第ではそうするのがベストではない場合があるのかも知れません。
他にも、昼の１４時頃に起きて朝３時頃に寝る、みたな不規則リズムの人からも毎食後の服薬について相談受けましたし、本当の食事リズムは１日２食だけれども、薬が毎食後になっているから無理して食事を３回とっていた人からも服薬の相談を受けたこともあります。
”毎食後の服用”って簡単に言いやすいですが、その人その人で生活状況が全く違います。皆さんももし自分の生活リズムにあわない投薬状況であれば薬剤師さんやかかりつけ医とよく相談してみるといいと思いますよ。
最近外来が（特に自分が出ている曜日は）異常に混んでて、待ち時間が随分長くなってしまっています。また外来診療開始当初のように一人の患者さんに３０分かける、なーんてできなくなってきていますが、マインドとしては一人一人の医療と生活にきちんと向き合う、かかりつけ医としての外来診療は継続していきたいと思っていますよ。宮の森、円山、山の手地域で医療や介護で問題があった場合は気軽に当院の外来受診してくださいね。お待ちしています。
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