公開日:2021年08月16日

医療政策ーかかりつけ医ーフリーアクセスの問題で悩む時間は、もう残されていない・・・・

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

ニッセイ基礎研究所さんから面白い資料が出ていました。端的に言うと改めてかかりつけ医の役割を考えてみませんか?という資料です。興味ある方は是非一読してください!

医療制度論議における「かかりつけ医」の意味を問い直す-コロナ対応、オンライン診療などで問われる機能

かかりつけ医って言葉、2021年の現在では本当に曖昧模糊な意味しかないですよね。医療政策上は外来機能の役割の明確化が叫ばれるなかかりつけ医がどのような役割をもつのかも不明・・さらにコロナワクチンの接種や発熱外来ではよく医療機関が「当院はかかりつけの患者さんしか対応していませんので」っていうけれど、誰がどこのクリニックのかかりつけなのかも不明で、現状どこの医療機関にも受診したいときに受診できる・・・かかりつけ医ってなんなのって医療者も含めだれしもが思っているのが現実ではないでしょうか?

 

今後かかりつけ医は必ず制度上の位置づけが必須になってくるはずですし、そうしなければ医療制度は成立しなくなると個人的には考えています。そうなって突き詰めて考えていくと医療におけるフリーアクセスの問題をどうするの??っていうことは必ず考えなければいけなくなりますよね・・・

問題を端的にまとめてある文章は文中のおわりにありました。

「本レポートでは、医療提供体制を巡る議論で「かかりつけ医」という言葉がクローズアップされている現状や文脈を考察した。さらに「かかりつけ医機能の明確化」が焦点となっている背景として、かかりつけ医の制度的な位置付けが不明確な点、その背景としての歴史的な経緯も探るとともに、イギリスなど国内外の事例を基に、かかりつけ医機能の強化に向けた論点や選択肢を考察した。

結局のところ、この議論は「フリーアクセスをどこまで制限するか」という点が絡む分、政治的に問題になりがちであり、だからこそ「かかりつけ医とは何か」という点が曖昧にされてきた面がある。

しかし、国民にとっては、かかりつけ医が「機能」なのか、「能力」なのか、余り大した問題ではなく、身近な医療機関で良質な医療を気軽に受けられれば良いはずである。医療制度の議論は利益集団の利害調整に終始する面があるが、患者の視点に立って「かかりつけ医とは何か」「かかりつけ医に何を期待するのか」「そのために必要な手立ては何か」といった点を議論して欲しい。」

 

皆さんはこの問題、どう考えますか?

 

2021年11月からクリニックから徒歩五分の場所でホスピス併設住宅開始します→こちらをどうぞ!

 

2021年上半期~過去の当院の診療実績→こちらをどうぞ!

おすすめ過去ブログのまとめをみたい方→こちらをどうぞ!

現在当院の勤務に興味のある医師募集中→こちらこちらをどうぞ!開業に興味のある医師も募集→こちらこちらをどうぞ!

当院の診療所、もしくは法人内の訪問看護ステーションで働きたい看護師さんも随時募集しています→こちらをみてご連絡ください!

さっぽろみなみホームケアクリニックでも訪問看護ステーション始めます。南区で訪問看護したい看護師さん募集中→こちらをどうぞ!