公開日:2021年03月10日

北海道立病院、問診票の性別欄撤廃??~マイノリティへの配慮といいますが、愚策ですね。

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

以下の記事がでていましたね。

北海道立病院、問診票の性別欄撤廃へ 性的少数者配慮

「北海道は9日、道内に5カ所ある道立病院の全診療科で、受診時の問診票から性別を問う項目を撤廃する方針を明らかにした。道内の性的マイノリティーの患者から「(問診票の性別欄で)どう答えていいかわからない」との声が出ていた。この日の道議会本会議で、民主・道民連合の渕上綾子道議の一般質問に答えた。  渕上道議には、性別マイノリティーの患者から「性別欄のある問診票がハードルとなって、病院に行きたくない」という声が寄せられており、道の担当課に道立病院での現状の確認を求めていた。その結果、江差病院(江差町)の泌尿器科で問診票に性別を聞く質問欄があったほか、羽幌病院(羽幌町)の泌尿器科では問診票の記載欄が男女別になっていると判明した。  これを受けて、この日の本会議で渕上道議が「問診票について、性別も回答させないなど配慮した内容に見直す必要がある」と指摘。粟井是臣・道立病院部長は、「多様な価値観や個性、人格が尊重されるよう、問診票の改善について診療上の必要性を十分に踏まえつつ、柔軟に対応する」と答えた。江差病院は質問欄をすでに削除し、羽幌病院は近日中に是正するという。」

 

民主党も何考えているのかわかりませんが、サイレントマジョリティは賛成しないと思います。いちいち性別を確認しなければならない現場の負担にもなりますし、大多数の人にとっては問診票から性別をなくすことのデメリットの方がはるかに大きいと思います。

というか自分が道立病院勤務している医師/看護師で管理者からこのように言われれば、あまりに現場を知らない意見で馬鹿らしくなり大きくモチベーションを落として辞めることも考えるでしょうね。

差別するつもりはないですが、生物学的な性別を知ることは診療上、看護上も大きな情報となります。またマイノリティの患者さんがそのことで仮に問題を抱えているのであれば、その現実は問診票に性別を載せないという形でうやむやにするのでなく、きちんと医療者がその方の問題点に向き合えるような形での情報提供の在り方を検討すべきです。

 

北海道の行政は大丈夫なんでしょうか?正直この施策は愚策ですね。道立病院勤務の医療者、こんな施策が現実になったら皆やる気なくすと思うんですけど・・・・皆さんもそう思いませんか?

 

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