公開日:2020年08月25日

医学部の定員4000人増?~お隣の韓国の医療事情~

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

ニッセイ基礎研究所の記事で面白い記事をみつけました。お隣の国韓国で研修医の人数を2022年から10年間で年間400人ずつ増加、つまり現在の3000人から10年後には研修医を7000人に増やす、という施策をとるようです。以下確認ください。

なぜ研修医は韓国政府の医科大学の定員4,000人増員計画に反対しているのか

 

文章は非常にわかりやすく、問題点も非常に日本と似ていると感じました。やはり”お隣の国”というのはその通りなんですね。

さて医師数と医師の地域偏在、診療科の偏在に関してですが、これを医師数の総数の増加で対応するのは絶対間違っていると思います。根本的な解決策、施策とはなりえない・・・・医師数を単純に増加するだけでは不適格者が医師になってしまうため、むしろ診療、医療の質の低下が危惧されるのではないでしょうか?

さらに日本の場合は近年7000人台だった研修医数を9000人台後半に、3割程度増やしたのですが、韓国の場合はほぼ倍数となります。さらに少子高齢化のスピードは日本と同等かそれ以上・・・

おそらくこの施策の結果は韓国の医療行政上の大きな失策となるのではないかと個人的には考えていますが皆さんはどう考えますか?またこの結果韓国からの医学生の留学も日本には相対的に増加してくるのは間違いないと思いますが、その影響はどうなるでしょうね?

 

近隣の国の政策を比較するのは面白いですね。定期的に諸外国の医療行政診ていきたいと思います。

 

 

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