地域枠離脱=専門医取得不可能・・・専門医は医師偏在解消のための手段???
こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
自分は一応脳神経外科専門医の資格を取得していますが、あくまで専門医は自分のスキルの到達点を確認するための一つの目的にすぎず、そんなに執着していません。今も実際患者さんの多くは自分が専門医かどうか、とはそんなに気にせず来院してくれていますし、行っている医療も専門医、というよりは総合診療医としての診療が大きなウエイトを占めているからです。
さて専門医に関して少し気になる記事を見つけましたのでご紹介します。
m3より
「専門医認定せず」、都道府県の同意なき地域枠離脱防止策
冒頭の一部を引用させて頂くと
「厚生労働省は7月17日、医道審議会医師分科会医師専門研修部会(部会長:遠藤久夫・学習院大学経済学部教授)に対し、従事要件が課されている地域枠医師等について、離脱防止のため、都道府県の同意を得ずに専門研修を開始した者については、日本専門医機構の専門医認定を行わない方針を提案、了承を得た。認定する場合も、都道府県の了承を得ることを必須にする。7月中にも都道府県の地域医療対策協議会に諮り、意見を聞いた上で国として同機構に正式に要請、2021年度専門研修開始分から適用される見通し・・・・」
元々専門医=プロフェッショナルとしての資格であると考えていますので、地域枠、つまり医師偏在対策のための施策と専門医資格の問題を混同させて絡めて考えるのはナンセンスだと思いますがどうでしょうかね。
国としては医師のコントロールをしやすくなるとは思いますが、正直何のための専門医資格?と思ってしまいます。もし国が医師の地域偏在対策を管理したいのなら保険医資格を付与するかどうかでやればよく、あくまで専門医は医師自身が管理していく資格と考えますが・・・・自分は明確にこのようなことに専門医の資格が利用されることには反対です。多分どこかの段階で専門医資格更新しないことにすると思っています。
医師の専門医資格、国にいいように利用されて本当にいいのでしょうか?皆さんはどう考えますか?
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