救命と延命は違うから、と言われて・・・

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

 

先日当院が開業して以来6年近く診察していたのですが2年程前に診察終了となっていたA患者さんのご家族にお電話しました。

「Aさんは最近の調子はいかがですか?」と・・・

このA患者さん、元々当院が診療していたときには体調変化時には一切の延命処置は希望しないとのことだったのですが、転倒して意識障害が出たときに御家族が当院に連絡ではなく救急車を要請してしまい、とある市内の病院に搬送となりました。

状態としてはその時は意識障害はJCS3桁で、血をさらさらにする薬を飲んでいた影響もあり脳挫傷と硬膜下血腫が存在、治療としては救命のためには外科的に手術しかない状態であったとのこと。

御家族は本人が意識ある時から「延命の処置はやめてくれ」と話していたこともありどうしたらいいか迷ったとのことですが、担当の医師から「救命と延命は違うから」と言われ手術となったとのことでした。

・・・・当院に連絡がきたのは手術終了後の翌日でもうできることは何もなし、治療しなければおそらくは亡くなっていたと思うので病院での治療は仕方がないのかとも思う反面、本人が自分の人生に関して希望していたことと相反する事となってしまい複雑な感情を抱きました。

その後患者さんは意識障害が回復することなく気管切開→療養病院へ転院となったことをお聞きし当院でのかかわりは終了となっていました。冒頭のように自分が電話でご家族に確認したところ、現在も寝たきりで意思の疎通は難しい状態で療養しているとのことでした。

 

皆さんはこの問題どう考えますか?救命と延命は違いますか?同じですか?高齢の方が治療を希望しない場合でも、ご家族の判断で治療すべきと思いますか?その後の療養は、患者さんにとって残された時間はその人にとっていい時間だと思いますか?

複雑な問題ですが決して他人の問題ではないですよ。「自分だけは大丈夫」なーんて100%ないですから・・・・

 

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