公開日:2019年11月25日

衰える身体機能、変化する生活を考え診察していく

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

在宅医療を行った後に本格的に外来診療をするようになってからは、外来診療でも自宅での生活を意識して診療するようにしています。

その人の家族構成は、仕事は、生活状況は、家族との関係は、自宅生活で問題となる環境はないか、必要な介護サービスは導入されているか、などなど・・・・色々あるのですが時間をできるだけ割く意識はしています。

その中でもできるだけ現在の生活を継続できるようにリハビリに最大限取り組むことは行っていますが、やっぱり加齢によりADLがだんだん落ちてくる患者さんは一定数いらっしゃいます・・・・

そういう時に考えることは、体力を維持することの重要性を決して否定はしませんが、医療の全てが”現在の状態を維持すること”に注力してしまうと結果として患者さんがしたい生活とのずれがでてきてしまい、その人らしい生活ができなくなってしまうよなぁという点です。

変化する体調、衰える身体機能にあわせて提供する医療の中身も変えていく、そんな外来診療も生活を支えるという点から考えると重要なのではないでしょうか?

何がなんでも今の生活や体力維持のための医療こそ最高、と考えてしまえば息苦しくなってしまいますよね?そうは思いませんか?一人一人どのような医療がその人にとってベストなのか、日々臨床の現場では悩みながら診療しています・・・・

 

 

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