公開日:2019年03月10日

在宅の現場では、現在の医療、介護制度の歪みがあきらかに露呈しています。

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

 

今年に入ってから既に20人弱の方をご自宅でお看取りしていますが、やっぱり居宅の患者さんの割合が多いですね。

単純に当院が居宅メインで診療しているっていうのもあるでしょうが、体調不良時に

居宅の患者さん→最期まで自宅で看たい

施設やサ高住の患者さん→では入院で

ってなる割合が多いような気がしています。なぜ施設やサ高住の患者さんは入院で!となる割合が多いのかの理由ですが、やっぱりその施設を取り巻くサービスの限界があるためっていうことが多いでしょうか・・・

お部屋に訪問するのも介護保険で決めなきゃ絶対見に行かない、カンタキでも24時間対応しないし点滴などの医療処置もしない、何かあったら不安だから施設でみていけない、などなど・・・・正直現行の制度設計の中で訪問診療だけでサ高住や施設で最期まで患者さんを支えるのは難しいのが本音です。

国は在宅医療や介護を推進するために現行の制度設計を行ってきましたが、現状制度のゆがみやいびつさが現場では露呈しています。次回の診療報酬改定では場当たり的な変化ではなくもっと根本的な部分から変えてほしいですが・・・・まぁ多分無理でしょうね。

 

ひとまず自分は自分の与えられた環境、場所で頑張るのみですが、少しでもいい在宅療養や施設生活ができるように制度が変わっていくことを希望しています。

皆さんは現行の在宅医療や介護の制度についてどう考えますか?自分や自分の家族がお世話になるようになってから困ることになった方たくさんみてきています。体調がいい何もない時から社会保障制度については少しでも興味をもってくださいね~

 

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