公開日:2019年02月26日

これからは医師も看護師も時代の変化に対応しなければ必要とされなくなる!

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

 

ある高齢の患者さんが当院の外来に通院してきてくれていました。しばらくの間外来で楽しく診察させてもらっていたのですが、患者さんが自宅で転倒→入院加療→自宅復帰が難しくなり高齢者住宅に入居となりました。もちろんADLは低下し通院は難しい状態・・・・・

当院は基本的にはあまり施設系の訪問診療は受けないようにしているのですが、かかりつけ医として外来に通ってきてくれていた患者さんは別です。なので退院後から訪問診療が開始となりました。

その患者さんが入居した住宅は、札幌市内で複数のサ高住を運営している企業が運営しているところでした。重度の障害でも安心して生活できる、看護師が常駐していますよ!などがアピールポイントです。

確かに1階の玄関はいってすぐの右手側に訪問看護ステーションの詰所があり、多数の看護師さんがいつもノートPCをみながら待機しています。

 

ということで訪問をスタートしたのですが・・・・えぇ、看護師さんがまんま病院の医療を在宅にそのまま持ってきているのがありありと見えてしまいました。

個人の希望を優先するのではなく、施設の管理のための看護でありそこに患者さん個人に対しての情は全く感じません。なので当然ですが看護の質も低く、こちらからお願いしたことに関しても全く職員間での情報共有がないようです。改善したい点、看てほしい点も全然みてくれていません・・・・当然ケアマネさんもその異常に気がつき何とかしようとしてくれていますが、全然施設の看護師さん達が動いてくれないのです。

この施設の看護師さんは在宅医療や訪問看護を全く知らないまま、在宅のフィールドに病院での看護業務を持ち込んでしまったのが一番の問題ですが(まぁ施設の運営方針もあるのかも知れませんが)、やっぱりこんなことを続けていると他職種からは絶対信用されなくなりますよね。

 

今までの病院医療をそのままおこなっていけばOK!という時代はもうさりつつあります。すくなくとも在宅の現場(高齢者医療の現場)では、必要とされる医療は大きく変化しています。これからは医師も看護師も時代の変化に対応しなければ必要とされなくなるのは目にみえていますね。

皆さんは変化に対応できますか?そしてその変化を先読みして準備をしていますか?在宅の現場を知りたい、学びたい方は是非ご連絡くださいね。

 

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