公開日:2018年08月31日

人生の最終段階であなたはどのような医療や介護をどこで受けたいですか?

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

メディウオッチの記事ですが現在の終末期医療について考えべきことは何かを示してくれていますね。

人生の最終段階で受けたい医療やケア、66%の人が話し合いたいが、実際の話し合いは25%にとどまる―日本医療政策機構

少しだけ抜粋すると

人生の最終段階において、どのような医療を受けたいか」—。こうした点について日本国民の66.4%は、身近な人と話し合いたいと考えているが、実際に話し合ったことのある人は25.4%にとどまる。また、話し合いの際には「どのようなケア・治療方針の選択肢があるのか」などを知りたい人が多い。・・・・・

また今般の調査では、「人生の最終段階について、身近な人と話し合う」としたとき、▼人生の最終段階におけるケア・治療方針の選択肢:58.8%▼望む場所で最期を迎えるため(例えば自宅で最期を迎えるため)に必要なこと:49.1%▼最期を迎えるにあたって利用できる社会保障制度:38.3%―などについて知りたいと考えている人が多く、また、▼選択できる治療・ケア等の情報を教えてくれる人:57.2%▼最期を迎えるにあたって利用できる制度を教えてくれる人:52.1%▼医療機関や介護施設との連携を図ってくれる人:47.1%▼住み慣れた環境で最期を迎えるためのサポートをしてくれる人:41.4%▼不安や悩みを聞いてくれる人:38.5%—との関わりを求めている人が多いことも明らかとなりました。」

 

この内容から始まる文章ですが内容としては確かに実臨床に従事している医療者であれば納得できるのではないでしょうか。

人生の最後に延命ではなく苦痛なく過ごせるような医療を受けたい、けれどもそのための情報もないため話合うことができていない現状が浮き彫りになっています。

↓文中の図です。話し合いたいと思っていも実際に話している人の割合はこれだけ少ないんですね。

 

ACPについては高齢者に限定して対して考えるべきものと考えられがちですが、40代などの比較的若い時分より家族とは密に話をしておくことが必要でしょう。

そのためにももっと病院や自宅で終末期に受けられる医療や介護の実際がどうなっているのかもっともっと現場から情報発信をしていかなければいけませんね。

特に自宅でどう過ごせるのかに関しては一般市民は元より医療者でさえも知らない人がたくさんいますよね~・・・・どうしたもんでしょうかね?この現状を変えるためには何ができるでしょ?

 

 

少なくとも自分は人生の最後は病院より在宅の方が絶対いいのではないか、在宅医療を開始してからの少ないですがさせてもらった経験ではそう考えていますが・・・・皆さんはどう考えますか?

皆さんの周りでは終末期の医療や介護に関しての議論はされていますか?必要な情報は手元にありますか?御家族と話はされていますか?どうでしょうか?この記事を読んで少し考えるきっかけになればいいですね。

 

 

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