点滴を抜針できない施設看護師・・・看護師がいる意味はあるの?
こんにちは、札幌の在宅医@今井です。
この暑さで熱中症で体調崩している患者さんが外来でも在宅の現場でもちらほらいます。
そんな中とある看護師付きの施設に入所されている患者さんが体調不良とのことで往診依頼があり本日行ってきました。
診察上は血管もペタペタで明らかに脱水あり、所見からも熱中症と脱水が疑われたので点滴しようとしたんですが、その時に施設の看護師から
「点滴は誰が抜きにきてくれるんですか?」
っていう衝撃的な質問がきました。
んっ?もしかしてこの施設看護師いないんだっけ?って疑問に思い、
「看護師さんいないんでしたっけ?」
ってお聞きしたところ、やっぱり間違いではなくその方が看護師さんでした。なぜそんな質問が???
詳しく聞いてみると施設の経営者から医療行為は禁じられているとのこと・・・抜針すらもしないことになっているとのことを聞いて度胆を抜かれました。いやー、びっくりしました。
こっちもびっちり診療予定入っていたので、仕方ないので横にいた御家族(夕までいるとのことだったので)に抜針の仕方を覚えてもらい退室となりました。
看護師さんは「抜くとき横でみていますね~」って言ってましたが・・・ここをおかしいと思わないんでしょうかね?
これじゃ駄目だと思い早速帰りに施設長に
「抜針すらしてくれないならきちんとした医療をここで行うことはできない」
「改善してくれなければ訪問診療は当院が行うの難しいかと思います」
とお伝えしました。どうなることやら・・・返事を待ちたいと思います。
施設にいる看護師は何のための看護師でしょうか?施設基準を満たすため?違いますよね・・・地域の中での在宅医療、各職種がきちんと求められていることを行うことが最低限必要なことですよね。皆さんはどう考えますか?
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