公開日:2018年07月25日

やっぱり在宅医が楽しいと思える5つの理由。

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

南区のクリニックに和田先生がうつって早1か月・・・それまではどちらかというと外来に入り浸っている時間が長かったのですが最近は在宅患者さんの診療比率が多くなり日々街中を移動しています。

そんな在宅診療メインの活動を行っていると「やっぱ在宅医って楽しい仕事だな」って改めて感じましたので、皆さんにどんな点が自分がいいと思っているのか、お伝えしたいと思います。

1患者さんに感謝される

素直にこれが一番最初にきますね。在宅の現場で患者さんを診察し終わって言われる「先生ありがとう」という患者さんの言葉。

癌の終末期で在宅療養され、家族が必死に支援、看取り後に言われる「先生●●を看取ってくれてありがとう」という御家族の言葉。

日々診療していてこれほど感謝されることは病院で働いている医療職には絶対ないと間違いなく言いきれます。

医療職としての純粋な喜び、在宅医の特権ではないですがかなり感じることができるのはすごいいい点だと思っています。

2色々な医療機関を見ることができる

これは在宅医の特権ですね。

当院では退院カンファ含め病院に呼ばれることが月10回以上あるのですが、その都度色々な病院を見ることができます。

外来の状況、連携室の流れ、病棟の仕事や各医師の仕事などなど・・・本当に色々な医療機関を見比べることができるので在宅医をしていると病院についての生きた情報を得ることができます。

どの病院がどのような方針で運営されているのか、そのような運営をしている病院がどのような道を辿っていくのかもリアルに感じることができます。

病院で勤務していたら多くの医療機関みる機会なんてないですよね。色々見聞きすることで医師としての考える幅は確実に広がりますし、病院や診療所自体を比較してみる目が養われます。

病院をうつる機会が多いこの時代、各医療機関を見比べるための経験つめるって結構重要じゃないかなと思います。

3多職種と働くことで”気づき”がある

やっぱ在宅医療の現場で働くと新しい”気づき”が多いんですよね。PTやOTの何気ないアセスメント、ケアマネさんからの家族の情報、看護師からの患者さんの気持ちなどなど・・・・同じ患者さんをみていても本当に視点が各々違い、その分だけ新たな”気づき”を毎日経験しています。

多職種と働くことで病院に閉じこもって自分の仕事だけしている環境ではえられない経験を積むことができる。

あぁ在宅医ってとても楽しいな、と思える瞬間が日々あるのってこれも一つの要因なんじゃないかと思いますよ。

4オンオフがはっきりしている

これは診療所によりけりかも知れませんが、少なくとも当院ではどれだけ日中に忙しくしていようとオンオフはきちんとはっきりしているめ負担感はあまり大きくありません。

余った時間で子育てするもよし、野球しようが畑仕事しようがその人の自由です。

きちんとオンオフが明確にできている。これって当たり前のように聞こえますが医師の世界ではなかなかできてないところも多いんですよね。(ハードやソフトの面での問題もありますからね~)

在宅医として働く時間はきちんと仕事をする、それ以外の時間はこの原則のとおりに家族を大事にして過ごしていくことができる。これも在宅医が楽しい一つの大事なポイントですよね。

5四季を肌で感じることができる

これです。なんじゃそりゃって思うかも知れませんが中々病院にいたら四季感じるの難しいんですよ。

だって病院での医療って外は暑かろうが雪降ろうがなんだろうが、いっつも同じ温度で同じ建物の中。同じ診察室(手術室)で同じスタッフとミスのないように淡々とこなすことがメインの仕事・・・・正直自分は病院で働いている時には四季なんか感じたことなかったですよ。

現在の在宅医の現場ですが、春になったら患者さんと庭をみて回って、夏になったら暑さ対策を相談し、秋には冬に向けての準備を行って、冬は雪の中を往診するっていう自然とともに生きる診療スタイルとなっています。

四季を肌で感じ診療していくこと、まさしく生きているって実感を自分で感じることができますよ。これってすごい大事なことじゃないでしょうか?

 

 

 

 

ということでやっぱり在宅医が楽しいと思える5つの理由について書いてみました。

病院より100倍楽しく仕事できますよ。皆さんも在宅ではたらいてみませんか?

 

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