【2018年度】札幌の在宅医療をとりまく現状について

こんにちは、札幌の宮の森で在宅医療と外来診療を行っている在宅医&かかりつけ医@今井です。

過去に札幌の在宅医療の現状について記事を書きましたが、そろそろ2018年も半ばを過ぎましたので現在の札幌の在宅医療を取り巻く現状についてつらつらと書いていきたいと思います。

【関連記事】

2017年度版札幌の在宅医療の現状について

【2015年度】札幌の在宅医療の現状について

 

2018年度の札幌の在宅医療現状についてですが、書くべき話題はいくつか挙げられるかと思います。項目別にしてみていきましょう。

○南区にも在宅療養支援診療所ができた!

手前味噌で悪いですが一番最初にこれをもってきました。やっぱり札幌全市できちんと在宅医療を受けられる体制ができたことって大きなトピックじゃないかなと思います。

確かに運営する側にとってはカバーすべき広大な地域、医療スタッフの確保、訪問看護ステーションの慢性的な不足、限られた入院施設など諸々条件は良くないです。

ただこれは当法人にとっても医療を通じて札幌という地域に貢献するというミッションを果たすことができるため非常に重要なことだと信じています。

さっぽろみなみホームケアクリニックが設立されたこと、やっぱこれは大きな変化じゃないかなって思います。

○病院は方針と立ち位置が明確になりつつある

これは診療報酬の改定の影響もあるでしょうが、在宅医療や在宅療養支援診療所とどのように付き合っていくのか、病院ごとにある程度方針と立ち位置が明確になりつつあると感じています。

リハビリに特化するのか、それとも地域包括ケア病棟をもった地域に共存する病院としていくのか、それとも急性期としていくのか・・・・外からみていても明確に方針をもっている病院はわかりますし、また地域の診療所へも積極的に関わってくれてきています。

まだ方針が明らかになっていない病院もありますが、正直個人的にはそういう病院はどうなんだろうっていつも思っていますが・・・・

まあそれは脇においといて、とにかく病院の中で在宅医療に積極的に関わろうと思ってくれる所がでてきてくれているのは有り難いですね。

○施設系在宅医療は質が低下しつつある

こちらも診療方針改定の影響でしょうが、単価が下がった分とにかく数をみて診療するっていうクリニックが跋扈しています。

その結果施設での在宅医療については真面目にやっている先生はどんどん少なくなっているというのが現実ではないでしょうか?

○○在宅クリニックとかで総患者数○○○人、そのうち施設の患者さんが9割近くって本当にそれ在宅でみる必要あるの?って気がします。

まあこの流れは今後もかわらないでしょうがそれがより一層目につくようになったのが2018年かと思います。

訪問看護ステーションはどんどん事業所が分割して小規模化している

こちらはこの通りですね。小規模の訪問看護ステーションが乱立しており国の意図とは裏腹に大規模ステーションはあまり多くないのが実情です。

なぜか?それは訪問看護ステーションで勤務してある程度経験を積みそのステーションで長く勤務する、というよりはそれだったら自分で開設しよう!と考える看護師さんがいるからですね。

看護師さんが自分でステーションを開設するのは全然いいかと思いますが、困るのは地域にどの程度のステーションがあってきちんと活動しているのか、その質と量を評価する機関がないことです。

今後この部分は誰にとってもわかるようにしてほしいですね~・・・・

ステーションの乱立化は一過性のものではなく今後も続くことになるでしょうね。

サ高住の整理が始まりつつある

在宅医療を取り巻くサ高住ですが、札幌はかなりの数の住宅があります。現在少しずつですが事業所の大規模化や質の低い事業所、立地の悪い事業所などの経営が悪化し経営統合が進んできています。

こちらも介護士の確保など事業自体がかなり難易度が高くなっていくでしょうから今後はサ高住の経営母体はどんどん変わることが予想されますね。

 

ということで2018年現在での札幌の在宅医療をとりまく現状について簡単にまとめてみました。

今までなかった南区で在宅療養支援診療所が設立され、札幌全域において真っ当な在宅医療を行う在宅療養支援診療所ができたこと、これが今年の一番の変化ではないでしょうか。

 

以上自分の意見でした、皆さんのご意見あれば教えて下さいね。

 

現在当院の勤務に興味のある医師募集中→こちらをどうぞ!

開業に興味のある医師も募集→こちらをどうぞ!

外来や訪問看護、地域で活動したい看護師さんも→こちらをどうぞ!

「在宅療養支援診療所の開業、経営、運営の教科書」書いてます→こちらをどうぞ!

このエントリーをはてなブックマークに追加