公開日:2018年05月23日

在宅医療・介護の現場は大丈夫でしょうか?【日大アメフト事件から見る組織と個人の在り方について】

こんにちは、サッカー大好きな札幌の在宅&在宅緩和ケア医@今井です。

日大のアメフト事件ですが皆さんはどう感じておられますか?個人的には単純に選手に対しては同情の念を感じてしまいます。20歳そこそこで閉鎖された社会(部内)で生きてきた彼にとって他に選択肢は選べなかったのでしょう。罪を充分悔いていると思いますので今後立ち直ることを期待します。

嫌な仕事に対しNoと言うためには

さて組織の命令に対して正しいとは個人的に思わなくても行動するように命令される・・社会人としてはその選択を迫られることってそうそう機会が多くあることとは思いませんが、どう行動すべきかは考えておかねばならないと個人的には思いますが皆さんはどうですか?考えていますか?もしくはそのような命令がでる組織に所属していますか?

できることなら個人の信条と相反する仕事であればNoと言える立場となりたい、そう考えるのは皆同じだとは思いますが現実嫌々ながらも言われた仕事を行っているっていうのが大多数ではないでしょうか?

組織の仕事にNoと言える個人となるためには幾つか条件があって

①組織内である程度のポジションにいること

②組織外に基盤があること

③人生と仕事についての優先順位が明確であること

少なくともこの3つのどれか、または複数を満たしていないと命令された嫌な仕事に対しNoとは言えないのではないでしょうか?

あなたは個人は上記条件をどれだけ満たしているでしょうか?

在宅医療・介護の現場は大丈夫?

さて翻って在宅医療・介護の現場ではどうでしょうか?

本当に必要だと個人的にも思える仕事のみ提供できているでしょうか?

組織の売り上げ至上主義のために”必要ないな””この人にとって意味がないな”と思いながらの介護や医療を提供していないでしょうか?

無駄なサービスを入れるためのケアプラン、サ高住入居者の介護保険を使用するためだけのサービス、関連会社の針灸をたくさんいれるためだけの同意書作成、癌末期だからと理由をつけて不要な訪問診療や看護をいれての在がん算定などなど・・・・

個人として嫌な仕事、意味のない仕事、組織のためだけの仕事をこなしているなと思う人であれば、今回のように問題が発生する前に、事が大きくなる前に是非自分から断る勇気をもちましょう。

○あなたは組織内できちんと発言できる、発言を聞いてもらえる立場にいますか?

○あなたは仕事以外で自分らしく生きていける基盤がありますか?

○何のための仕事か、自分の人生でどのような仕事をしたいかきちんと考えていますか?

 

最悪仕事辞めても大丈夫・・・・・今なら仕事はたくさんありますし、そんなきちんと自分の信条を守って辞めた人に魅力を感じ、あなたを必要としてくれる人、絶対いますから。

 

個人として組織ときちんと向き合えるようになりたいですね!

あなたは、あなたの会社は大丈夫ですか?

 

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