公開日:2018年05月06日

地域医療構想によるベット数の自主的な削減は絶対無理!!やる前からわかっていた事ですよね・・・

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

とあるネットニュースで地域医療構想における病床の削減が予定通りに進んでいないという記事がありました。

 

↓佐賀新聞より

ベッド削減3・5%どまり

人口減や高齢化に合わせた医療提供体制の再編で、全国の病院が5年後の2023年に予定しているベッド削減数は現状の3・5%にとどまることが、厚生労働省のまとめで分かった。各都道府県が医療の将来像を定めた「地域医療構想」では、人口減などにより25年に必要な病床数は全国で10%程度減ると推計されているが、削減に消極的な病院の姿勢が浮き彫りになった。

高齢者が増えるため、重症患者向けの急性期病床をリハビリ向けの回復期病床などに換える必要もあるが、転換の意向も低調。人口構造の変化に合わせて病床の再編が進まないと、医療費の抑制が進まない恐れがある。

厚労省は、全国の病院と診療所の計約1万4千カ所が機能別の病床数などを都道府県に提出する「病床機能報告」の17年分の速報値を集計。全国で計約132万床の病床(精神科などを除く)のうち、報告のあった約127万4千床についてまとめた。

23年の予定病床数は約122万9千床で、17年比で約4万5千床(3・5%)の削減。地域医療構想では、25年に必要な病床数は約119万1千床と推計されており、未報告分も含めると、さらに8万床程度の削減が求められる。

高度急性期は25年までに約3万2千床減らす必要があるが、各病院の意向では23年には逆に今より約5千床増えてしまう。急性期も25年までに約30%の削減が求められるが、23年時点では3%減にとどまる。

 

赤字の部分は今井がしたのですが、当たり前ですが病院の意向にまかせておけば削減なんてまず無理なのは火をみるより明らかですね。っていうか<各病院や地域の実情を鑑み適宜調整するように>なんてしていれば絶対無理なのは当たり前です。

病床削減をもし本当にしていくのなら

①病床の売買の禁止

②稼働させていない病床にペナルティーを下す

の2点は絶対しなければいけないことだと思います。

病床が既得権益となっている現状を考えると、上記2点を抜きにしての地域医療構想下での病床削減は絶対無理!!病床が1床300万とかで取引されていたらそりゃ自主的に削減なんてしないですよ~

 

・・・・と今井は考えていますが皆さんはどう考えますか?