公開日:2018年04月23日

ALSの患者さんの在宅緩和ケアは本当に個別性が高いですね。

こんにちは、札幌の脳神経外科専門医でかつ在宅医@今井です。

ALSの患者さんを当院では常時5~10名程度診察させてもらっています。診察しながら都度思うのはALSの患者さんの医療やケアの個別性の高さです。

あのALSの患者さんにはこういう治療やケアができた、じゃあ次の患者さんには同じことができるのかというと全くそういうことはなくて、毎回患者さんごとに違うケアチーム、介護士さんや看護師さんと相談しながら対応を考えて行くという繰り返しになります。

一応それまで培った経験も役には立ちますが一番必要なのはベストなものを考える姿勢・・・・毎回色んな経験をさせてもらっています。

さてALSの患者さんでも最近は呼吸器をつけない選択をする患者さんが増えてきました。選択しない患者さんは高齢者もいますが若年者もいます。

在宅緩和ケアの第一歩は意思決定の支援・・・できれば呼吸器をつけるかつけないか、という選択をする前に本格的に在宅医療を導入できれば患者さんや家族も考えは変わることはあるのかと思います。

もっと初期からALSの患者さんのケアや自宅での医療に関わりたいとはいつも思っていますが中々神経内科の病院からの紹介は増えませんね。

疾患の特異性からもどう考えても神経内科の外来診療のみでは理解できないことがあると思うので早期から在宅医療が開始できれば在宅緩和ケアのいい第一歩を踏み出すことができるのですが・・・・・これにはもう少し時間がかかりそうですね。

皆さんの周りではどうでしょうか?ALSの患者さんの在宅緩和ケア、早期から取り組めているでしょうか?

 

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