公開日:2018年04月23日

【ポリファーマシーの対応の解決策は?】第4回高齢者医薬品適正使用ガイドライン作成ワーキンググループの資料を読む!

こんにちは、札幌のかかりつけ医で外来でできる限り薬を減らしている医師@今井です。

ちょっと遅くなりましたが4月19日に厚生省の第4回高齢者医薬品適正使用ガイドライン作成ワーキンググループが開催されましたがその際に提示された資料を少し読んでみたいと思います。

資料は介護保険下の施設である老健入所時に減薬などの服薬調整を行った場合どうであったかと提示しています。

結論は以下のスライドみてもらえればわかりますが・・・・自分としては基本的には入口の議論(つまりなぜ多剤投薬になっているか)を抜きにして出口(薬をどう減らすか)の議論だけしても効果は限定的と考えます。

ポリファーマシーの根本的な問題は行き過ぎた専門診療とかかりつけ機能がきちんと働いていないからです。高齢者が複数科を受診するとA科、B科、C科、それぞれの科のベストな治療を行う=薬が多くなる、ということは自明の理・・・

国はガイドラインなどあやふやな形で医師の自主的な活動で減薬を促すのではなく、きちんと国民に説明し、フリーアクセスの制限を含めたかかりつけ医制度の普及のために説明責任を果たすべきではないでしょうか?

入口の議論抜きにしてこの問題の解決はないと個人的には思いますが皆さんどう考えますか?まずは資料をみて考えて行きませんか?30枚くらいありますがちょこちょこ少しだけ抜粋しますね。

第4回高齢者医薬品適正使用ガイドライン作成ワーキンググループ 資料1

国はかかりつけ医制度とフリーアクセスの制限について本格的に議論するのを躊躇しているのでしょうか?

医療はかわり社会も人口構成も昭和と平成初期から大きく変化しています。制度は常に新しいものに最適化していかなければいけないと考えます。今必要なことは在宅も行うかかりつけ医制度の普及とそれに伴うフリーアクセスの制限だと思いますが・・・・・皆さんの意見はいかがですか?よければ教えてくださいね。

 

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