公開日:2018年04月16日

これからの病院での医療の目的は「自宅に帰るために何ができるか」となる。

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

患者さんが在宅で病状変化した場合に入院加療をお願いすることがあります。このことは当たり前といえば当たり前です。集学的な治療が必要であり可逆的な疾患であれば入院して治療する、これを必要ないねって否定する医療者はあまりいないでしょう。

ただ入院依頼した病院での治療はえてして「疾患を治す」ことに注意が行き過ぎて「その後に自宅に帰す」っていう視点が抜け落ちること、結構あります。

治療が成功したけれど下肢の筋力が落ちている、認知機能が悪化した、食事がとれなくなったなどなど・・・・

”疾患の”治療はしたけれど、この状態って自宅に帰ること考えて治療してないですよね?

って最近思うことが多いです・・・

将来的には地域包括ケア病棟がその役目をもつようになるのでしょうが、やはり一番大事なことは医療者のマインドが変わること。箱ものやシステムをつくってもやっぱりそこで働く医療者が「この患者さんがここで治療するのは自宅に帰るためなんだ」っていう想いがなければ、まさしく画竜点睛を欠くことになりますね。

早く病院で働く医療者も在宅、というか患者さんの生活に興味をもって医療を提供できるようになってくれればいいですね~、いつになったら可能になるでしょ・・・

皆さんの周りではどうですか?病院での医療ってそこで完結する医療となっていませんか?「自宅に帰すための医療」を考えて治療してくれている病院ありますか?良ければご意見くださいね~

 

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