公開日:2018年04月14日

医学的に正しいことをする病院での治療。でもそれだけでは満たされず、安心して生活できない患者さんや家族は多い。

こんにちは、本日も外来診療中の札幌宮の森のかかりつけ医@今井です。

土日に外来診療しているとこれまでも書いてきましたが本当に色んな病院やクリニックに受診している患者さんが来院されます。

その中でも最近とくに気になるのがやはり病院受診をしている患者さんで高齢者の方・・・・・病院で受けた治療が本当に正しいのか、この薬を飲んだら他の薬と飲みあわせわるいんじゃないか、抗生剤がでていないけど大丈夫か、いつになったらよくなるの?やら認知症があるのに食前薬や食後薬を1日3回も出されたんだけれどこんなの複雑すぎてどう管理したらいいのか、などなど色んな疑問点をもって不安感いっぱいで当院受診されたときに話しています。

医学的に正しいことをする病院での治療

疾患への治療でみた場合全く間違いではなくむしろ参考にしたくなる治療内容ですが、やはり個別の患者さんに対しての説明であったり薬の使い方の最適化であったりは病院の治療では不十分で、そのために不安感が強くなっているのかなぁと最近よく思います。

○1日4回の服薬→夕食後と眠前一緒でもいいよ。まとめようか

○血糖高くていついっても入院入院言われ続けたからもう病院いかない→入院っていわないからせめて外来きてね・・

○大きい薬の服薬ひっかかる→簡易懸濁って方法があって・・・・

○抗がん剤治療しているんですが緩和ケアってなんですか?→緩和ケアの説明してもらってないの?

○風邪で病院受診したのに抗生剤がでない、だしてくれ→飲む必要ないですよ、むしろ害ですよ~

○抑肝散などの服薬難しい→飲んでも効果ないんでしょ?もう4,5年続けて飲んでいるけど効果感じないなら止めてみては?

 

とこんな感じの繰り返し、結構多いですね。

ベットがあるから安心なの?

医療で大事なことは医学的に正しいことをすることはもちろんですが、何より患者さんや家族が安心して生活、日々を過ごすようにしてあげることではないでしょうか?それを考えるとやはり現在の病院で提供される医療、特に外来医療って気持ちのフォローが十分にできていなかったり個別に最適化していなかったりして不十分だなと思います。

でもそんな不安になりながらも患者さんって本当に病院が好きですよね。なぜでしょうか?・・・聞くと

「病院の方が最先端の医療をしてくれる」

「たくさんの科があるからいいと思って」

「何かあったら入院できるから」

などなど・・・自分としたら「ベットがあろうがなかろうが一番大事なのは患者さんや家族にきちんと興味、愛情をもって接してくれるかどうか」じゃないかなって思いますけどね。

皆さんの周りはどうでしょうか?よければご意見くださいね。

 

 

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