公開日:2018年04月13日

【これからの医師に求められる能力】専門特化した診療だけでは生き残れない時代がくる!病院や診療所は在宅医療を知り実践できる医師を求めています。

こんにちは、複数医師体制で診療を行っている札幌の在宅医@今井です。

紹介会社経由で色んな科の先生の色んなエントリーシートみています。医師の転職って本当に自由な時代になったんだなと経営側からみるとよく理解できます。

そんな時代ですが今現在勤務医で働いている先生・・・もしかしたら専門医資格、専門特化した診療こそが自分の最大の武器になる!って思っていませんか?少なくとも自分は勤務開始してから専門医とるまで、いかに早く症例経験していかに専門科の他のDrと差別化して診療するかってことを四六時中考えていました。これっておそらくそう変わっていないのではないかと思います。

ただこれって実は現実とは違うんですよね。どうしてか?以下に書いていきたいと思います。

なぜ医師は専門特化した診療をしたいのか?

なぜ医師が専門特化した診療をしたいのかを考えてみます。理由は色々ありますが、やはり

①その分野においてある程度業績を残したい

②何かあった時に一番頼りになるのは専門分野の経験だから

っていう考えがあるのが根本ではないでしょうか?

①に関しては上昇志向あるDrなら当たり前でしょうし、②に関してもやはり医局や今の病院が頼りにならなくなった時に腕一本で生きていけるようにと考えているならごく普通のことかと思います。

ただこれから先の社会の中では、医局を離れた時など何かあった時に、専門分野での診療がどれだけ経験があろうともあまり就職では重視されなくなってくるのではないかと思います。なぜか?病院や診療所が求める医師のスキルが変化しつつあるからです。

病院や診療所が求めている医師とは?

という訳でこれからの時代に病院や診療所が求めている医師とはどのような医師でしょうか?専門科の診療は必要ないのでしょうか?いえいえ、そうではないですよね。

専門特化した診療は絶対必要ですし病院で必要とされることには変わりは有りません。ただ本当に専門特化した診療しかしないですむ医師ってどのくらいいるのでしょうか?間違いなく言えるのはこれからの時代そのような医師はかなり少ない割合になるはずです。大多数の医師(7~8割くらい?)は在宅や回復期、地域包括ケア病棟や一般急性期で働くことになるはずです。

その時に病院や診療所が求める医師の能力、それは以下のようになります

○そこそこの専門分野の診療力

○総合診療の力

○在宅医療の知識と実践力

○多職種のリーダーとなれること

○緩和ケアを自然と実践できること

○認知症診療への理解と実践力

このうちどれか一つでも求められるレベルに達していなければ病院や診療所で必要とされる医師とはならない可能性が高いです。

だから早く在宅で仕事した方がいいですよ!

と言う訳で上記のような能力を養うためにはできる限り早く在宅医療を実践した医師の勝ちっていう時代が必ず来ます。

え?そんなの来るはずないですって?

病院で働いている現在の医師はみたくない事実からは目をそらすかも知れませんが必ずこんな時代があと10年程度で到来します。早く準備しないと必要とされなくなるかも知れませんよ~、皆さんの意見はいかがですか?良ければ教えてくださいね。

 

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