公開日:2018年03月26日

当院がかかりつけ医として時間外対応加算1を半年間算定してみた結果をお伝えします。

こんにちは、札幌のかかりつけ医@今井です。

外来診療開始してあっという間に半年が経過しました。当院の外来診療は①年中無休であること②かかりつけ医として総合診療を行うこと③時間外対応加算1を算定すること、を一応のメインとして診療行っております。

時間外対応加算は特にクリニックとしての利益を追求しているわけではなく、かかりつけ医として患者さんの対応をクリニックレベルでも責任もってやりたいなと思って算定することとしこの半年継続して受診する患者さんには算定してきました。

さて開業医の先生は時間外対応加算1を算定することがかなり負担になると考えていると思います。が実際はどうなのでしょうか?

結論から述べると全然負担はないですよ~、患者さんはきちんと必要な時のみしか連絡してこないですしそのための対応も事前にすることができればほぼほぼかかってこないです。(ちなみに当院の外来患者さんは外来以上在宅未満の要介護度の高い患者さんが多いです。その当院でもそんな感じでした。)

以下でこの半年の当院の結果についてお伝えしたいと思います。是非参考にしてみてください。

時間外対応加算1とは

まずは時間外対応加算についてですが、この加算は1,2,3の3つに分類されます。今回話するのは1の部分ですので以下に時間外対応加算1の要件を記載します。

第2 時間外対応加算

1 通則

(1) 診療所であること。

(2) 標榜時間外において、患者からの電話等による問い合わせに応じる体制を整備するととも に、対応者、緊急時の対応体制、連絡先等について、院内掲示、連絡先を記載した文書の配 布、診察券への記載等の方法により患者に対し周知していること。

2 時間外対応加算1に関する施設基準

診療所を継続的に受診している患者からの電話等による問い合わせに対し、原則として当該診療所において、常時対応できる体制がとられていること。また、やむを得ない事由により、電話 等による問い合わせに応じることができなかった場合であっても、速やかに患者にコールバックすることができる体制がとられていること。

 

ということで早い話が外来患者さんでも24時間電話や診療などの対応ができるようにしてくださいねっていう加算です。

結論としてはこの半年間24時間の連絡先(今井の個人携帯番号)をお伝えして対応してきましたが、

深夜に呼ばれた回数0、

一番遅く電話がかかってきて対応したのも18時くらいでそれも1回だけ

でした。

どうでしょうか?思ったより少ないな、と思いませんか?

運用のポイントは二つ程あって

①呼ばれそうな患者さんには早めに外来看護師のフォローを行う、もしくは外来からの訪問看護(算定できなくても)で状況を把握しておく

②実際かなりよばれそうな人はそれだけ時間外診療のニーズが高い人なので訪問看護を介護保険で導入しておく

この二つをしただけですが結果はほぼほぼ負担なく過ごすことができました。結論としては時間外対応加算1への対応はうまく外来や訪問看護師さんにお手伝いしてもらうことで負担なく運用できる、ということになりましたよ。

自分の意見を参考にしてもらいぜひかかりつけ医の先生には時間外対応加算1を算定してもらって患者さんの対応して欲しいですね。必ず5年後10年後にこの意味が理解してもらえると思います。大事ですので強調しますが時間外の対応は金額の問題ではなくかかりつけ機能を考えたときに必須の機能となってくると思いますよ・・・

皆さんのご意見はいかがですか?よければ教えてください。

 

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