公開日:2018年03月15日
救急隊はもう限界。高齢者の救急搬送をどう考え、何をすべきか?
こんにちは、普段から救急隊にとてもお世話になっている札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。
消防庁から平成29年年中の救急出動件数等(速報値)が公表されました。
以下まずは資料確認ください↓
ポイントをいくつか
①救急出動件数、搬送人員ともに過去最多となった。この何年かは年率2%前後で件数も人員も増加している。
②出動件数の内訳では急病が 最多で406 万 1,886 件、64.0%を占める。
③年齢別では高齢者が 337 万 1,054 人(58.8%)と年々増加傾向。
④重症度では軽症(外来診療)が 278万 4,595 人(48.5%) 、中等症(入院診療)が 238 万 8,195 人(41.6%)で軽~中程度の疾患が90%近く。
年々増加する高齢者、軽~中程度の急病の患者さんへの対応を行うために何をすべきか?
ということでこのまま増加する需要に救急隊は永遠には答えられません。何をすべきか皆さんはどう考えますか?個人的には今井としては
①軽度の患者さんに関しては民間の介護タクシーの会社を有効活用できるようにする。現状では介護タクシー会社の人員不足で対応できないケース、時間帯が救急隊の対応になることがある。
②救急搬送自体を減らすようにACPに救急搬送の有無についての項目を必須化する。
③地域での往診体制を充実させる。
④救急車の有料化の推進
くらいでしょうかね。④に関しては本当に必要な患者さんに関しても控えてしまう可能性もあり得ますが、この出動件数の増加を診る限りは今後有料化の議論を聖域としてしない訳にはいかないのではないかと思います。
皆さんのご意見はいかがですか?よかったら教えてください。
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