公開日:2017年09月06日

第7回がん等における緩和ケアの更なる推進に関する検討会

夜になりましたが更新です・・・・・

 

こんにちは、当院での診療患者さんの経過では大体自宅でのお看取りとなるか施設や長期療養の病院などに入るかのどちらかとなりつつあります。お看取りした患者さんも1月からで8月末で70名弱、大体半分が癌の末期の患者さん、半分が心不全や老衰などの非癌の患者さんとなっています。癌の患者さんのお看取りは予後がある程度医療者は予想しやすいこともあり(患者さんやご家族からは思ったより早かった、と言われることもあります・・・)ある程度病状や経過の予測を立てて話をしていくことが可能ですが、老衰やその他のご病気であった場合・・・・・その経過の予測って実は結構難しく、どこまでが積極的な治療をしてくか、どこからしていかないでBSCとするかの線引きって個々の患者さんで迷いながらやっています。非癌の患者さんの緩和ケア、今後の課題かなってこの1年くらい感じることがあったのですが、国の方でも非癌の患者さんの緩和ケア、少し考えていくみたいですね。

↓以下資料の提示

厚生労働省 第7回がん等における緩和ケアの更なる推進に関する検討会(資料)http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000176384.html から 資料5 「循環器疾患の患者に対する緩和ケア提供体制のあり方に関するワーキンググループ」予定(PDF:65.3KB)http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000176376.pdf

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まずは循環器疾患について検討していくってことでしょうか。在宅でも心不全の患者さんにモルヒネ使うことたまにありますが保険診療でみとめられていないから全部査定されてくるんですよね・・・・こんな検討会するんであればまずは薬の適応の拡大をしたほうがよっぽど効果即効性があると思いますが・・・・・

ちなみにこの会の資料もう少しみますが緩和ケア全体の課題はこう考えているようです

↓ 資料6 緩和ケアの更なる推進について今後検討すべき課題について(PDF:65KB)http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000176377.pdf

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さてさて制度がどうなっていくのか、きちんと注視してみていきたいと思います。この分野、どの患者さんにも関係してくるすごい大事な内容ですもんね。

ちなみに医師になった後緩和ケアの研修会(PEACE)って受ける人は受けます。自分は確かKKR病院で受講しましたが結構面白い内容です。その研修についてもこの会で改定がありそうですので一応簡単に資料提示のみしておきます

↓資料1 がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会の開催指針の改正について(案)(PDF:436KB) http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000176372.pdf からいくつか抜粋

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個人的にはこの変更のポイントは以下かなと思っています。

①e-learningが導入された継続研修が導入されたこと

②がん以外の疾患に対しても対応と明記されたこと

③多職種連携への言及

④グリーフケアについての言及

ってことでしょうか。国が医師の研修内容に関してここまで具体的に言及するのかって思うのもありますが、逆に国の施策として国民にどのような医療を医療者に提供してほしいと思っているのか、よくわかる資料だと思います。この方向性で今後数年はいくのでしょうね。国が主導しようが医師会が主導しようがどちらでもいいのですが最終的に患者さんのためになるような研修の改革、制度の改革につながってほしいと切に願います・・・・

 

ということで今日はこの辺で、また明日更新します・・・・・