公開日:2017年06月25日

デイケアの制度改定についての予想

しとしと降る雨も嫌いではないです、雨上がりにさえずる鳥の声が聞こえてきました・・・

 

こんにちは、今回は時期介護保険制度の変更に向けて議論されている資料の一部をちょびっとだけ提示します。第141回社会保障審議会介護給付費分科会において時期改定における諸々の制度(福祉用具や通所リハ、ショートステイ、デイ)についての話がされはじめています。(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000168709.html を参考にしてください)

その中で本当に少しだけデイケアの制度改定についての予想として、資料の1Pを抜き出します。(他の部分は皆さん各自みてください)

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000168696.pdf より

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時期改定にむけてこうなるんじゃないかと通所リハの分野での予想です。(っていうかこの疑問にひとつひとつ答えていったら予想となりますよね)

①通所リハビリテーションの効果的・効率的な実施を促す観点から、通所リハビリテーションの実施状況についてどう考えるか。特に、通所リハビリテーションと通所介護の役割分担と機能強化、通所リハビリテーションにおけるリハビリテーション専門職の配置の促進、短時間サービスの提供の充実、8時間以上の長時間のサービス提供の位置づけについてどのように考えるか。

→通所リハ短時間サービスの提供の導入、POSの配置の義務かもしくは定員人数の増員?などか

②退院後の利用者や、状態の悪化している利用者等について、必要に応じて早期に通所リハビリテーションが導入できるようにしていくことが重要と考えられるが、どのような方策が考えられるか。

→退院直後に訪問看護と同じように短期間包括で連続使用可能となるか?とか状態悪化後にも同じように連続使用が可能となるか?(特別訪問看護指示みたいな印象かなぁ)

③現在、外来で医療保険のリハビリテーションを受けている患者が、円滑に介護保険の通所リハビリテーションへ移行できるようにするために必要な対応について、どのように考えるか。

→ここって結構大きな問題ですが既存の整形の先生とか院内リハでなくてデイケアに早急に変えなきゃいけないでしょうね。基本的に医療保険での訪問リハ→かなり縮小の方向で間違いないですので。介護保険対象外の人もいるのでもちろんなくなりはしませんが・・・

④通所リハビリテーションの実施にかかる医師の関与の更なる促進についてどのように考えるか。

→訪問リハと同じ。リハへのより積極的なかかりつけ医の参画が求められている

⑤通所リハビリテーションの質を担保・向上する観点から、通所リハビリテーションの実施における生活行為の向上、社会参加の促進等についてどのように考えるか。

→リハにおける機能回復、結果(アウトカム)による加算の導入が始まる。ただこうなるとリハビリしても良くならない、維持期の患者さんが取り残されることのないような制度設計にしないといけないですよね・・・・

⑥ 医療と介護の連携を円滑にする観点から、医療保険・介護保険においてリハビリテーションにかかる計画書等のあり方についてどう考えるか。また、有効性の高いリハビリテーションの実施に資するため、計画書等のデータを収集、分析し、分析結果を事業所へフィードバックするシステムについて、どのように考えるか。

→うーん、ここの部分はどうなるか、正直まだ予想できません・・・周辺資料や会議内容などの情報がでてきたら考えてみたいと思います。

 

という訳で資料一つとっても先々の予想ができますよね。”上に政策あれば下に対策あり”とはよく言ったもので、これらの議論がされているという前提で自分達医療機関も先を見据えてどう対応していくのか、検討していかないといけないと思っています。まぁただ医療の本質は変わらないことは確かですので、必要なのはどう時代に適応した医療を提供していくか、です。

 

これらの変化・・・・過去10年とこれからの10年は比較にならないほど劇的なんじゃないかと思っています。医療者も患者さんも覚悟しないといけないですね・・・