在宅での医療や介護を恐れないで帰る人、できずに施設に行ってしまう人達に思うこと
今日は札幌はすごいいい天気です、もう春ですね
こんにちは、皆さん自分が病気になった時、もしくは病気により要介護状態となった時はどこで過ごしたいか考えたことありますか?自分はやっぱり病気になったからこそ病院ではなく自宅でゆっくり過ごしたいと思いますが・・・・いかがでしょうか。
当たりまえですがもう何人も、何百人も在宅に帰ってきた患者さんみていますが、逆に病院から帰ってこなかった患者さんも結構います。どうして在宅に帰ってこれなかったのかその理由は人によって色々あります。介護体制や介護力の問題、病状の問題、家族の同意が得られなかった、医療処置が・・・etc・・・でも帰ってこれなかった患者さん達に共通しているのは、やっぱり本人であったり家族であったりケアマネさんであったり、または病院の医療者やSWであったりが、やる前から在宅での生活が難しいんじゃないか?って心の中で思ってしまっているために結局心配だから帰らない→施設や療養病院へ、となっているのではないでしょうか。
逆に帰ってくる方ってそこらへんを乗り越えて帰ってくると思うのですが・・・・・このどうなるかわからない不安感がある患者さん、どうしたらもっと在宅で過ごせるようになるでしょうか・・・それってやっぱり医療者の人が「帰れますよ」後押ししてあげるしかないですよね。正直どの患者さん振り返ってみても、当初から絶対在宅で大丈夫!!って自信をもって帰ってこられる方、その方が割合的には少ないです。
在宅に帰った後色んな失敗して、都度看護や医師で対応して改善して、また問題起こったら解決して・・・・その繰り返しになります。だけど問題が起こることを恐れて、そのために自宅に帰らなかったら・・・・その方がもったいない気がします。
退院調整に関わる方や病棟の看護師さんがもしみていたら、是非ともどの患者さんにも第一には在宅に帰れるっている選択肢を教えてあげてほしいですね。
さて本日の医療ニュースはこちら、終末期医療における尊厳死と安楽死の法制化についての現状のお話です。最近の動向や各国の比較など、高齢者医療に従事する人は一度は目を通してもいいのではないかと思いますので是非ご一読ください。自分も正直あんまり詳しくはなかったですが現状を知るいい機会となったと思っています。この問題、絶対早期に法制化しておかないと5年後10年後に大問題になると思うの、自分だけでしょうか・・・・・
終末期医療と「安楽死」「尊厳死」―法制化の現状― 国立国会図書館より http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_10308616_po_079306.pdf?contentNo=1
はじめの序文のみ紹介しますね。
はじめに
わが国は、「超」のつく高齢社会となり、人口の高齢化は今後も更に進むことが予測されている。超高齢社会は、多死社会でもある。現在年130 万人(1)ほどの死亡数は、推計では2040 年に約167 万人(2)となる。
医療の発達により、多くの人が人生の最期に医療に関わるようになっており、終末期医療がどうあるべきかが、重要な問題となっている。このうち、助かる見込みがない状況に陥った際に本人あるいは周囲の者が死を望んだ場合、また、苦痛を緩和するための治療が結果として生命を短縮することにつながる場合等に、医療従事者はどのように行動すべきかという問題は、刑法上の罪に問われる可能性があるため、古くから安楽死、あるいは尊厳死の問題として議論が行われてきた。さらに、医療技術の発達によって重症の患者の延命が可能になったことが、末期状態や植物状態が継続する患者の増加という新たな状況を生み出している。
わが国においては、現在、生命倫理に関連する法律は、母体保護法(昭和23 年法律第156 号)と臓器移植法(「臓器の移植に関する法律」平成9 年法律第104 号)ぐらいであり、生死に関わる問題、生命倫理の領域の法が非常に少ない(3)。わが国では終末期医療に関し、ガイドラインが作成されているのみだが、安楽死に該当する行為を合法化する国もあり、関連する各種法規制が行われている国が増えてきた。病の苦痛を緩和する技術が進歩し、また延命や長寿化を実現してきた中で、人生の最期に医療がどう関わるべきかに大きな関心が寄せられている。
以下PDF参考にしてください
ちなみに関連ニュースはこちらとかも 「パラリンピックが終わったら安楽死を考えている」金メダリスト、病と闘う苦しみを明かす http://www.huffingtonpost.jp/2016/09/07/paralympian-considering-assisted-suicid_n_11901818.html
さて今日の夜は薬局さんの在宅医療推進のために会合に参加してきたいと思います。何かアイデアだせるでしょうか・・・・・