公開日:2016年02月17日

嬉シート

日総研で出版している「訪問介護サービス」会員制月刊誌に、ヘルパーが元気になる『嬉シート』という記事が連載されています。札幌市社会福祉協議会 介護事業部 担当部長 鈴木紀子様がお見えになり、嬉シートの誕生とその効果についての話をお聞きできましたので報告させていただきます。

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『嬉シート』は2014年度より社会福祉協議会で実施しているシートで、職員さんが仕事をしていて「嬉しい」と感じた事を書くことでヘルパーが元気に働けるようにと考案されたものだそうです。サービスの質向上の一環で、ヒヤリハット報告書としてのインシデントレポートの記載は、事柄の振り返りをしてリスクの発生を早期に発見し予防するという大きな意義がある一方、記載内容は基本的に自分の失敗になるため、書くこと自体は楽しい物ではないことから、嬉しい気づきを書くのも良いのではないだろうかとの提案から始まったとのこと。はじめは、どのような内容をどのタイミングで記載したらよいか躊躇もあったようですが、強化月間をつくり、まずは書いてみようと各職場で取り組みを開始。嬉シートを書くことで普段何気なく実施していることでも、書くことにより自信をもって介護ができるようになり、元気に仕事ができることにつながった事、また、このシートの記載を通じて事例の振り返りができ、一人のヘルパーの関わりをチーム全体で共有することができたとのお話しでした。

在宅の訪問サービスは、一人でご利用者様のお宅で支援することがほとんどであり、様々な想いがあり日々苦労しながら仕事をされていると思います。一方、大変な仕事を続けていけるのは、あらゆる場面で『やりがい』を感じているからこそと思います。そのことを自分の胸だけに収めておくだけではなく、記録に残す。チームで振り返り、共有することで、明日の活力へとつながるのだと思いました。

嬉シートの活用ぜひとも事業所でも行ってみたらいかがでしょうか。

この度、当クリニックでかかわった患者様について、ヘルパーさんから嬉シートの提出があり、事例と嬉シートについて月刊誌の記事にさせていただきたいとのお話しをいただきました。現在原稿を作成中とのことですので、出来上がった際にはまたブログにアップしたいと思います。お楽しみに~(^^