免疫療法や温熱療法、ワクチン療法などの民間療法にいきつくのはなぜでしょうか?

ここ何年か多くの癌末期の患者さんの診察をしてきました。多くの方、特に年齢が若ければ若い程最後の最後まで治療についての希望をもっており、化学療法や放射線治療に加え、丸山ワクチンや免疫療法など多様な民間療法を行っていました。もちろんその金額もかなり高価で、亡くなった後に家族に残すお金も全くなしという人も珍しくありません。

最近もある患者さんの友人から免疫療法についての相談ありました。その方については色々と話をしましたが、結局行いたいとのことで現在受診している病院と並行して民間療法を行っている診療所を受診することとなりました。

個人的には民間療法が効果があった患者さんを診たことがないため免疫療法やワクチンなどの民間療法の効果については懐疑的ですが、癌末期の患者さんがそこにすがる心情は良く理解できます。

民間療法を選択してしまうのは、本人が生きたいと強く希望することも一因としてあるかと思いますが、現在の病院中心の終末期医療において、治療方針を決定する、もしくは治療を断念し在宅等での緩和ケアを選択するなどの意思決定プロセスにおいて、本当の意味での親身になってくれる医療者のサポートがないからと考えていますが皆さんはどう考えますか?医師のみならずSWや看護師など全医療者の問題ですね。

 

これからの時代は3人に1人は癌になり死んでいきます。札幌の現状を少しでも良くしたいですが、何かできることがないか、しっかりと考えていきたいと思います。