訪問診療の相談に関して
最近よく<訪問診療の導入を考えているけどどうしたらいいの?>という相談が直接される機会が増えてきた気がしますのでこれを機会に訪問診療の導入について簡単に説明します。
訪問診療の導入に関しては大きく紹介元は①病院②ケアマネ③訪問看護④その他、となります。他の在宅療養支援診療所はわかりませんが当院は末期の悪性腫瘍や神経難病などの医療依存度の高い患者さんが多いため病院からの紹介が多くなっています。(以下この前講演会で使用した資料から)
病院からはSWや退院調整看護師さんからの紹介という形になりますね。その場合はほぼ退院時カンファレンスや外来カンファレンスなどもできる限り積極的に行っています。(ちなみに外来カンファレンスは診療報酬つかないですが結構実用的でいいと思っています。)居宅の人や行政からは認知症や脳血管障害の方が多い印象です。いずれにせよ患者さんや家族が訪問診療の導入に関して必要なことは①まずはもう自宅で過ごされている場合はケアマネさんや訪問看護師さんに相談する②入院中であればSW、退院調整看護師、病棟看護師に早めに相談する③訪問診療のクリニックが近くにあれば気軽に相談してみる、といったことでしょうか。また癌やALSなどの神経難病の患者さんで、明らかに訪問診療が入った方がいい方でも入っていなかったことがこれまでも結構いらっしゃいました。通院がかなりつらい、もしくはつらくなると予想される患者さんは早めに各関係者や在宅療養支援診療所の相談員の方にまずは相談することをお勧めします。
当院はSWやケアマネージャーもいますので訪問診療の概要や相談、介護上の相談など困っている札幌在住の方がいましたら遠慮せずに気軽にご連絡ください。ちなみに当院の訪問区域別の資料も載せておきます。西区中央区がメインですが、手稲区、北区、南区、豊平区なども癌の患者さんの相談があれば訪問することもあります。
もっと在宅医療という制度がある、楽に自宅で過ごすことができるっていうことをみなさんに知ってほしいですね。まだまだ認知と啓蒙が必要と感じている今日この頃です。